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データ・AI基盤のDatabricks、表計算のRow Zeroを買収しAIコワーカーGenieへ統合
Databricksは、表計算ソフトのRow Zeroを買収したと発表しました。取得額は公表されていません。同社のAIコワーカーであるGenieに、なじみのある表計算の操作画面を加えることが狙いです。Genieは、利益率が変化した理由を分析したり、営業案件の状況をまとめた文書を作ったりといった作業を自然言語の指示から行う仕組みで、ここへRow Zeroを組み込むことで、業務部門が数式やピボットテーブル、グラフを使いながら統制の効いたデータの上で分析や試算、共同作業を進められるようにします。
Row ZeroはAmazon Web ServicesとTableauの出身者が創業したクラウド型の表計算で、最大10億行規模を扱えます。Microsoft Excelが1シートあたり約104万8000行、Google スプレッドシートがその10倍程度である点と比べると、扱える規模が大きく異なります。さらに、ファイルとして切り離されるのではなく、DatabricksのほかSnowflake、BigQuery、Redshift、SQL Serverといった稼働中のデータ基盤へ直接つながり、問い合わせは利用者ごとの権限に従い、操作は監査の対象になります。Databricksは、統制の外に置かれた表計算ファイルが各所に散在する状態を「スプレッドマート」と呼び、今回の統合でその解消を狙うとしています。
統合後の表計算体験は、業務用語の意味づけを担うGenie Ontologyと、統制を支えるUnity CatalogおよびUnity Gatewayの上で動き、ウェブ、デスクトップ、モバイルに展開されます。Databricks以外のデータソースへの対応は継続し、Row Zeroは単体の製品としても引き続き提供されます。共同創業者で技術担当バイスプレジデントのPatrick Wendellは、財務、業務、市場開拓の各チームがGenieを使うようになるほど、切れ目のない表計算の体験は欠かせないものになると述べました。最高経営責任者のAli Ghodsiは、社内の財務チームがGenieとRow Zeroを組み合わせて使っていることに気づいたのが発端だと説明しています。Row Zeroの創業者兼最高経営責任者Breck Fresenは、表計算が企業規模のデータへ安全につながる必要があると考えて開発してきたと述べました。Databricksは8月に評価額1900億ドルで50億ドルを調達しており、今後も買収を続ける方針を示しています。
Databricksについて
Databricksとは、2013年に設立されたアメリカのデータ・AI基盤企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。カリフォルニア大学バークレー校でApache Sparkを生み出したAli Ghodsi、Matei Zaharia、Ion Stoica、Reynold Xin、Patrick Wendellらが共同創業し、GhodsiがCEOを務めます。データの蓄積、分析、機械学習、エージェントの実行を1つの基盤にまとめたData + AI Platformを提供し、Lakehouse、Unity Catalog、Genie、Lakebaseなどの製品群で構成されます。世界で2万を超える組織が利用しています。
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