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2025/10/22

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BioTech×AIのIDTとProfluent Bio、次世代酵素を共同設計し、生成AIと酵素学・ゲノミクスの融合で創薬・腫瘍学の加速へ

Integrated DNA Technologies(IDT、Danaher傘下)と、AIファーストのタンパク質設計企業であるProfluent Bioは、次世代酵素の設計と最適化に向けた戦略的協業を開始しました。Profluentの最先端生成AIプラットフォームと、IDTの酵素学・ゲノミクスにおける深い知見を組み合わせ、新規酵素バリアントの創出に新たな道筋を拓きます。この取り組みは、IDTがベイエリアに新設したイノベーション拠点を基盤に、合成技術の先導と腫瘍学研究の成長加速にコミットする姿勢を示すものです。

 

IDTのPresidentであるAjay Gannerkote氏は、同社が独自酵素の開発で数多の科学的ブレークスルーを支えてきたと述べ、「ProfluentのAI駆動型タンパク質設計をIDTの酵素学・ゲノミクスと統合することで、エピジェネティクスからがん研究まで幅広い重要アプリケーションで新たな可能性を切り拓ける」と語りました。Profluent Bioの創業者兼CEOであるAli Madani氏(PhD)は、「ProfluentのAIとIDTの世界水準の酵素学・製造力を組み合わせることで、研究者と産業に新しい能力を届けられる。AI設計タンパク質は、自然進化の探索範囲に縛られない形で、酵素の効率・精度・製造性に段階的向上をもたらす」と述べています。

 

Profluentの基盤モデル群(最新世代のProGen3を含む)は、数十億配列を精選したProfluent Protein Atlasに学習し、広範な生物学的理解と実験データへの高精度アラインメントを実現しています。同社は、世界初のAI生成ゲノム編集ツールOpenCRISPR-1™など、実世界での成果も示しています。IDTは、グローバル製造網と酵素開発インフラ、ゲノミクスの専門性を活用し、Profluentが設計した配列の試験・検証・スケールアップを担うとともに、新製品パイプラインの推進に活かします。Danaherのオペレーティングカンパニーとして、分子設計におけるAI投資を背景に、設計から高性能・量産対応の酵素への橋渡しを加速できる独自の立場にあるとしています。両社は、in silico設計から実用的バイオツールへの移行を効率化し、スピード、スケール、科学的インパクトを同時に高めることを目指します。この協業はIDTの酵素イノベーションに対するコミットメントを体現し、次世代シーケンス、合成生物学、ゲノム編集における高精度・高速なカスタム酵素提供の選択肢をさらに拡充します。

 

Profluent Bioについて
Profluentは、AIを起点としたde novoタンパク質設計で新たなバイオロジーを創出する企業です。自然を起点にAIを“通訳”として活用し、医療や農業などの領域で変革的なソリューションを切り拓きます。2022年創業、カリフォルニア州エメリービルに本社を置き、Spark Capital、Insight Partners、Air Street Capital、AIX Ventures、Convergent Venturesなどの投資家に支えられています。

 

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