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2021/07/07

Startup Portfolio

患者モニタリングのスタートアップ Clair Labsが、シードラウンドで900万ドル資金調達

イスラエルのベンチャーキャピタルである10Dが投資を主導し、SleepScore Ventures、Maniv Mobility、Vasukiが参加しました。 Clair Labs社は、心拍数、呼吸、空気の流れ、体温、酸素飽和度などの生理的な指標と、睡眠パターンや苦痛のレベルなどの行動的な指標をモニタリングすることで、患者の健康状態を非接触で追跡する独自の技術を開発しました。センサーがデータを収集した後、アルゴリズムがデータの意味を評価し、患者さんやその介護者に警告を発します。今回調達した資金は、テルアビブにある研究開発センターの新規雇用と、北米でのカスタマーサポートや販売を強化するための米国オフィスの開設に充てられるとClair Labsは述べています。  


Clair Labs社のCEOであるAdi Berenson氏は、次のように述べています。「Clair Labs社のアイデアは、病気が発症する前の健康な時に、生活に溶け込んだ健康モニタリングを必要とする、プロアクティブな予防医療のビジョンから始まりました。COVID-19のパンデミックが発生したとき、私たちは、患者数の増加や疾病率の上昇に対処している介護施設にとっても、効果的でシームレスなモニタリングが本当に重要であることを実感しました。継続して患者のモニタリングを行うことで、患者の状態の悪化や感染症の予兆を早期に発見することができます。また、患者の転倒や褥瘡などの有害事象の低減にもつながります。将来的には、非接触型モニタリングにより、在宅入院中の患者の遠隔監視が可能になります。」 

Berenson氏は、2018年にCTOのRan Margolin氏と共同で会社を設立しました。二人は、アップルのプロダクトインキュベーショングループで一緒に働いていた時に出会いました。それ以前、Berensonは、3Dセンシング技術のパイオニアであるPrimeSense社の創業期から、Xbox用モーションセンシングシステム「Kinect」の発売につながったマイクロソフト社との提携を経て、アップル社による買収に至るまで、事業開発およびマーケティングのVPを務めました。 Margolin博士は、テクニオン大学で博士号を取得し、コンピュータビジョンと機械学習の専門家であり、アップル社の研究チームやゾラン社のアルゴリズムグループでの勤務など、学術的にも産業的にも幅広い経験を持っています。 

両者の技術を融合させ、新技術を活用して遠隔患者モニタリング市場をターゲットにした新事業を展開します。現在、同社のプロトタイプは、イスラエルの2つの病院(テルアビブ・スラスキー・メディカル・センター、イチロフ病院、アスタ睡眠医学研究所、アスタ病院)で臨床試験が行われています。今年後半には、米国の病院や睡眠センターでも試験を開始する予定です。 



Tel Aviv Sourasky Medical CenterのI-Medata AIセンター長であるAhuva Weiss-Meilik博士は、「現在、内科病棟では、医療チームの能力が限られているため、すべての患者に対して継続的な患者モニタリングを行うことはできません。患者を継続的に監視し、異常が検出された際にスマートかつ早期にアラートを送信することができる技術は、患者に提供されるケアの質を向上させることができます。」

 

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