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大手製薬会社がAmazonと手を組み、イスラエルにAIインキュベーターを新設
Merck, Pfizer, AstraZeneca と Tevaは、Amazonとともに、イスラエルのバイオテック基金と協力して、AIと医薬品開発の間を行き来するスタートアップのための新しいインキュベーターを立ち上げ、大きな投資をしようと準備しています。
CEOのMati Gillは、次のように述べています。「AION Labsは、2022年初頭から、年間4~6社の新しいバイオテック企業をシードする予定です。この資金は、各企業の2年から4年のランウェイをサポートします。私たちには協力している競合企業があります...なぜなら、AIや計算能力を製薬に活用するという課題は非常に大きく、実際には活用されていないからです」
AIONのルーツはTeva社にあり、Gillは最近までアウトリーチを担当するシニア・エグゼクティブでした。製薬会社は当初、イスラエルの強力な技術コミュニティとの関係強化を目指していましたが、このコラボレーションのアイデアを思いつきました。そして12月、イスラエル政府の入札で900万ドル以上を獲得し、スタートを切りました。AIONは、ドイツのハイデルベルクにあるバイオメディカル・インキュベーター、BioMed Xのモデルを模倣しています。毎年、AIONのパートナーである製薬企業は、AI分野で製薬企業が直面する最大の課題を少なくとも4つ選び、解決策を募集します。最終選考に残った5人から10人には、イスラエルで1週間のブートキャンプに参加する機会が与えられ、そこで提案を練ることになります。最終的には、受賞者にはシード資金が提供され、そのアイデアをもとに会社を設立することができます。今月末に第一次募集の発表を予定しています。
アストラゼネカのデータサイエンス・AI研究開発担当副社長である Jim Weatherallは、次のように述べています。「データ、アナリティクス、AIは、新薬の発見と開発の方法をすでに変え始めており、その将来性という点では、まだ氷山の一角に過ぎないと考えています」
大手製薬会社がAIの分野に足を踏み入れるのは、今回が初めてではありません。5月には、Bristol Myers SquibbがAI企業であるExscientiaとのCelgene-eraの契約を拡大しました。その前の2月には、AstraZenecaが、ロンドンに拠点を置くBenevolentAI社との提携により、AIが生み出した最初のターゲットをポートフォリオに加えたと発表しました。このほかにも、Insilico、Deep Genomics、Recursion、XtalPiなど、機械学習やその他のAIに特化したモデルを使って医薬品開発プロセスを高速化することを大きく約束したバイオテック企業がいくつか登場しています。
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