1. Home
  2. News
  3. エコを目指すCleanTechのUBQ Materialsが1億7000万ドルでゴミを宝に変える
2021/12/17

Startup

エコを目指すCleanTechのUBQ Materialsが1億7000万ドルでゴミを宝に変える

イスラエルの新興企業UBQ Materials は最近、TPGライズが主導する1億7000万ドルの巨額資金調達ラウンドを完了しました。このラウンドには、Battery VenturesとM&G Catalystも参加した。同社は、基本的な家庭ゴミを代替プラスチックに変換する、かなりユニークな技術を開発しています。

 

UBQのCEOで共同創業者のJack Bigioは、次のように述べています。「私たちの日々のゴミが、私たちが故郷と呼ぶ唯一の惑星を破壊していることは、天才でなくとも気づくことでしょう。さらに、私たちが生み出すゴミのほとんどはリサイクルできず、巨大な埋立地に埋もれ、自然の生息地を破壊し、私たちが使う水にさえも漏れ出してしまうのです。そこでUBQ Materials では、食べ残しやさまざまなプラスチック、段ボール、紙、そして汚れたオムツなどから作られた、環境にやさしい熱可塑性素材UBQを開発しました。このプラスチック素材は、建設プロジェクトや自動車の製造、3Dプリンターなど、さまざまな用途に利用することができます。このイスラエルのスタートアップは、すでにマイネッティ、メルセデス・ベンツ、ケータ・プラスチック、ラテンアメリカ最大のマクドナルド・フランチャイズなど、大手メーカーとの関係を構築しています。

その仕組みはどうなっているかというと ゴミをイスラエルの砂漠にある工場で受け取るところから始まります。近々、オランダにも工場ができる予定です。受け取ったゴミは、金属や鉱物をゴミから分離する工程を経て、最初のリサイクルに回されます。家庭ゴミは90%近くが有機物、プラスチックはわずか10%で構成されていおり、化学反応プロセスを用いて有機物を最も基本的な要素に分解する方法を採用しています。リグニン、セルロース、繊維、糖類、これらは熱可塑性マトリックスの中で再配列されます。プラスチック成分が溶けてマトリックスに吸収され、新しい素材であるUBQと呼ばれる複合材料ができあがります。たった1トンのUBQ素材を生産するだけで、11.7トンの温室効果ガスが大気中に放出されるのを防ぐことができます。イスラエル企業の製品について行われた調査によると、UBQ素材は今日の市場で最も二酸化炭素排出量の少ない熱可塑性素材であることが判明しました。」

 

UBQ Materials は、Yehuda Pearl氏(2007年にPepsiCoとStrauss Groupに買収されたスーパーHummus Sabraの創業者)とJack (Tato) Bigio氏(投資会社-Ampaiの元CEO)と現在の法律顧問であるEran Lev氏が2012年に設立した会社です。今回調達した資金は、国際的な事業展開のために使用するほか、1年後に稼動するオランダの新工場を支援する予定です。また、イスラエルの工場は、引き続き商業活動を行うとともに、研究開発センターとして、地球環境に優しい素材を開発することを目指します。

 

TagsCleanTechIsrael

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください