Startup
Tnuvaが、培養肉ベンチャーを設立し、フードテック事業を強化
イスラエルの食品大手Tnuvaは、バイオテクノロジー企業Pluristem Therapeutics(ナスダックに上場しているハイファの細胞治療企業)と提携し、培養牛肉を開発する独自の新興企業を立ち上げて、成長する培養肉市場に照準を合わせています。TnuvaとPluristemは、このベンチャーを発表し、2023年までに培養肉を開発、販売、商品化することを明らかにしました。両社の共同スタートアップは、NewCoというワーキングタイトルで、Pluristem社の培養肉に関する独自技術、知的財産、ノウハウの使用許諾を受けることになります。Tnuvaは750万ドルを出資し、イスラエルで開発される製品に関する最初の権利を取得する予定です。
Tnuva社の副CEOであるJacob Henn氏は、電話インタビューで、現在イスラエルが主要なプレーヤーである培養肉部門への食品会社の進出は、食品に対する消費者の需要に沿った戦略の一環であると述べました。Henn氏によると、Tnuva社はイスラエルで最も古い食品会社の一つで、食品市場の約15%、乳製品市場の約半分のシェアを持ち、近年は乳製品の代替品によるフードテック構想により力を入れており、植物由来の飲料、ヨーグルト、チーズなど乳製品に似た製品を幅広く発表しています。Tnuva社は、冷凍野菜のラインであるSunfrostや、生鮮・冷凍肉のラインであるAdom Adomも展開しています。2014年、中国のコングロマリットであるBright Foodsが株式の過半数を取得し、Tnuvaは食品多国籍企業の子会社となりました。
Henn氏は次のように述べています。「植物由来の製品は「現在、事業の中では比較的小さな部類に入りますが、全体の成長率で見れば非常に大きなものです。当社は牛乳や乳製品の代替品には強いですが、肉類には全く強くありません。Tnuvaは、培養肉分野への参入をできるだけ効率的に行いたいと考えていました。食品会社とバイオテクノロジー会社の2社があれば、市場参入までの時間を短縮することができます。素晴らしいアイデアや起業家がいても、研究所の建設や技術開発には長い時間がかかります。Tnuvaの食品に関する研究開発の専門知識と、Pluristemの細胞ベースの技術が新たな機会を提供し、これが私たちの未来だと確信しています」
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