Startup
イスラエルの暗号化スタートアップFireblocksが80億ドルの評価額で急成長
2019年夏、Shauolovが代表を務め、 Idan Ofrat と Pavel Berengoltzが共同設立したFireblocksは、まだステルス・スタートアップ(スタートアップが製品を発表する前に秘密のベールを被って開発する段階)でした。このとき初めて、1,600万ドルという比較的小額の資金調達を発表しました。昨年3月にはユニコーンになり、7月には25億ドルの評価額で3億1千万ドルのラウンドを完了しました。今週、Fireblocksは、80億ドルの評価額で5億5000万ドルという驚異的なラウンドを発表しています。Fireblocksの評価額はわずか6ヶ月で3倍に跳ね上がり、現在ではRapydとSnykに続いてイスラエルの民間企業で最も評価の高い3社の1つとなっています。
この異例の飛躍は、同社の製品である暗号取引用の安全なデジタルプラットフォームに負うところが大きく、暗号通貨市場は過去2年間に劇的な成長を遂げ、現在の暴落前には2兆ドルの大台に乗りました。従来のビジネスでも暗号通貨を採用する企業が増えており、予測によれば、今年だけでも中小企業の4分の1が暗号通貨での支払いを受け入れるようになるといわれています。Fireblocksはその流れに乗り、現在までに同社のプラットフォームは全暗号通貨取引の15%のシェアを誇っています。同時に、暗号通貨は、個人消費者ではなく、組織化された金融業界という、より広い領域でシェアを拡大しつつあります。ゴールドマン・サックスやJ.P.モルガンは最近、暗号専用部門を設立し、顧客が暗号通貨を保有し、取引できるようにしています。当然ながら、Fireblocksはこうした動きを喜んでいます。
D1 Capital PartnersやSpark Capitalといった大手ファンドから総額10億ドルという、最近のハイテクの急成長を考えると異例の額の資金調達につながったことを明かしています。シリーズEを主導したGeneral Atlantic、Index Ventures、Mammoth、AlphabetのCapitalG growth fund、Altimeter、Iconiq Strategic Partners、Canapi Ventures、Parafi Growth Fund、Sequoia、Coatue、米金融大手BNY Mellonなど、そうそうたる顔ぶれとなっています。
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