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サイバーセキュリティのWizが、120億ドルの評価額で10億ドルの資金調達ラウンドを発表
サイバーセキュリティ企業Wizが、120億ドルの評価額で10億ドルの資金調達ラウンドを確保したと発表しました。このラウンドには、米投資ファンドAndeessen Horowitzがけん引する数千万ドル相当のセカンダリー部分が含まれ、Lightspeed Venture PartnersとThrive Capitalも参加しています。Greylockと Wellington Management も既存投資家とともに参加しています。2020年の設立以来、Wizは総額19億ドルの資金調達を達成しており、2023年2月には100億ドルの評価額で3億ドルを調達しています。
この発表は、Laceworkの買収交渉が不調に終わったとの報道に続くものです。Wizは2024年がサイバーセキュリティ業界の「統合の年」になると予測しています。4月にはGem Securityを買収してCloud Native Application Protection Platform(CNAPP)を拡張し、12月にはスタートアップRafttを買収しました。また昨年は、Sentinel OneとLaceworkの買収も試みましたが実現しませんでした。
2023年末までに、Wizは年間売上高3億5,000万ドルを達成し、販売開始から僅か18か月でAnnual Recurring Revenue(ARR)1億ドルに到達する、世界で最も成長が早いソフトウェア企業となりました。今年初めには、公開サイバーセキュリティ企業ZscalerのCOOであり社長を務めたDaly Rajakを社長兼COOに迎えています。
Wiz共同創業者兼CEOのAssaf Rappaportは「私たちの主要なミッションは、顧客のためにイノベーションを続け、プラットフォームを利用するセキュリティ開発チームに価値を提供し続けることです。今回の資金調達により、クラウドセキュリティにおける最も複雑な課題に対処し、組織が利用するセキュリティツールの統合プロセスを前進させる支援ができるようになります」と述べています。
Andreessen Horowitzの Sarah Wongは「Wizはクラウドセキュリティの先駆者に過ぎません。同社の経営陣は、素早く動き、市場の動向を認識し、機敏に適応する卓越した能力を示してきました。これらの資質により、同社は戦略的かつ急速に成長を遂げ、サイバーセキュリティ業界でリーディングプレーヤーの地位を確立しています」と語っています。
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