Startup Portfolio
Generative AIのAI21、「Maestro」で大規模言語モデルの運用を一元化
AI21は、Prof. Amnon Shashua、Prof. Yoav Shoham、Ori Goshenの3名が共同創業したイスラエル発のAIシステム開発企業で、自然言語処理(NLP)を中心とした大規模言語モデルを提供してきました。今回新たにリリースされた「Maestro」は、企業内で複数の言語モデルやAIツール、データソースなどを統合管理し、それらを使ったプロセスを自動化・監督するオーケストレーションシステムです。
AI21によれば、MaestroはGPT-4oやClaude Sonnet 3.5といった既存の他社モデルの精度を最大50%も向上させられるといいます。企業内部では高度な推論モデルが導入されても、ハルシネーションや応答の不正確さによって多くのAIプロジェクトが実運用に至らないケースが少なくありません。Maestroは出力の再評価やデータの再分析を組み合わせて、信頼度を可視化しながら複数のモデルを最適に使い分けられる点が大きな特長です。
同社の共同創業者でCEOの一人であるOri Goshenによれば、今後は各部署が個別にチャットボットやエージェントを導入するのではなく、組織全体のAI統括部門が開発リソースや情報源を一元的に管理し、重複や誤動作を防ぐことが重要になるとしています。Maestroを使えば、さまざまなアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を含めた企業資産全体を横断して最適なワークフローを構築でき、企業のITコストを抑えながらAI活用を拡大できるといいます。
またAI21は先週、企業向けに最適化された最新のオープンモデル「Jamba 1.6」を発表しました。MistralやMeta、Cohereといった既存のオープンモデルを上回る性能を複数のベンチマークで示し、前バージョンのJamba 1.5から26ポイントのデータ分類精度向上や、長文質問応答で90%以上の一貫性を実現しています。VPCやオンプレミスなど多様な環境での導入に対応し、独自のState Space Model(SSM)技術とTransformerを組み合わせて、長文処理の効率と推論性能を高めています。
AI21について
AI21は、自然言語処理をはじめとする大規模言語モデルの開発・運用を手がけるスタートアップです。創業者のProf. Amnon Shashua、Prof. Yoav Shoham、Ori Goshenのもと、企業向けに高度なAIソリューションを提供しており、最新のオープンモデル「Jamba 1.6」や新たに発表したオーケストレーションシステム「Maestro」を通じて、大規模言語モデルを安全かつ効率的に運用できるプラットフォームの構築を目指しています。
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