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FinTechのStripe、米国で決済ネットワークへの直接接続ライセンスを取得
グローバルな金融インフラ企業であるStripe(本社:サンフランシスコ)は、米国ジョージア州銀行金融局から「Merchant Acquirer Limited Purpose Bank(MALPB)」としての認可を正式に受けました。このライセンス取得により、Stripeは米国内でVisaおよびMastercardの決済ネットワークに直接参加できるようになります。
今回取得したMALPBライセンスによって、Stripeはスポンサー銀行(BINスポンサー)を介することなく、自社でVisaとMastercardの決済処理を直接行えるようになります。Stripeのスポークスパーソンによれば、今回のライセンスは同社の既存の銀行パートナーシップやBINスポンサー関係を置き換えるものではなく、あくまで同社が提供するサービスの範囲を広げるための戦略的な取り組みの一環だと述べています。また、従来型の銀行業務に参入する意図はないとのことです。このライセンスは加盟店向けの決済処理に特化しており、預金業務や一般的な銀行業務を行うことは認められていません。さらに、ライセンス取得にあたり求められる資本要件は、伝統的な銀行基準に加えて、EUにおける決済サービス指令(PSD)の枠組みの下で運営される加盟店アクワイアラー企業に適用される基準を一部取り入れたものとなっています。
Stripeはすでに英国をはじめとする9つの海外市場でVisaやMastercardと直接的なメンバーシップを結んでおり、今回の米国でのライセンス取得は、これらの国際的な取り組みを米国市場にも拡大するための重要な一歩となります。
Stripeがカードネットワークと直接的な関係を持つことで、取引処理と資金決済のプロセスが簡素化され、加盟店への支払い速度が向上し、取引手数料が抑えられるといったメリットが生まれます。これにより加盟店との関係性強化も期待されています。
Stripeについて
Stripeは、オンラインビジネス向けの金融インフラを提供するグローバル企業です。決済処理、請求書発行、資金管理など幅広い金融サービスを提供し、世界中の企業がスムーズで効率的なビジネス展開を可能にすることを使命としています。米国サンフランシスコに本社を置き、世界各地で事業展開を進めています。
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