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BioTechのSpotitEarly、自宅でがんの超早期発見を可能にする技術で約2030万ドルを調達し米国市場へ本格参入
AIと犬の嗅覚を組み合わせて呼気サンプル中の揮発性有機化合物(VOCs)を分析し、がんを超早期に検出する技術を開発するSpotitEarlyが、米国市場への正式参入を発表しました。同時に、2030万ドルの資金調達を完了したことを明らかにしました。
今回の投資ラウンドには、Hanaco VCやMenomedin VCといった大手ベンチャーキャピタルに加え、Timberland元CEOのJeff Swartz氏、Wix.com CEOのAvishai Abrahami氏ら著名なエンジェル投資家も参加しています。また、米国・イスラエル両国間の産業研究開発を支援するBIRD財団などからも助成金を獲得しています。
調達資金は、SpotitEarlyが米国での市場展開を拡大すると共に、がん検出技術の更なる高度化のために活用されます。同社の技術は1,400名が参加した2年間の臨床試験で94%という高精度を記録しており、乳がん、大腸がん、前立腺がん、肺がんという米国で最も多い4つのがんを、自宅で簡単に検査できる仕組みを2026年までに提供する予定です。
SpotitEarlyが開発した検査方法は、訓練された犬の優れた嗅覚を活用しており、その犬の行動や身体反応から得られる数千のデータポイントを独自のAIシステム「LUCID」で分析することで、高精度のがんスクリーニングを可能にします。これにより、米国で年間数千億ドル規模へと膨れ上がると予測されるがん医療費の削減に貢献できると期待されています。
さらに同社は、がんの分子遺伝学的検出分野での第一人者であるDavid Sidransky博士、MITシニアレクチャラーで医療技術分野の起業家でもあるJonathan Fleming氏、米国がん協会の元副最高医療責任者で新たに同社の最高医療責任者となるLen Lichtenfeld博士ら、米国内の医療界に精通した専門家を科学アドバイザリーボードに迎えました。また、ペンシルベニア大学など米国の主要な学術医療機関との研究提携も拡大していく計画です。
SpotitEarlyについて
SpotitEarlyは、AI技術と犬の嗅覚を活用した革新的ながん検出方法を開発するバイオテクノロジー企業です。患者が自宅で呼気サンプルを採取するだけの非侵襲的な検査を可能にし、がんの超早期発見により、患者の生存率向上と医療費の大幅な削減を目指しています。
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