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GenerativeAIのLuma AI、ハリウッドの次世代映像制作拠点「Dream Lab LA」を始動
世界最先端の生成AI企業の一つであるLuma AIは、映像制作に特化したAIラボ「Dream Lab LA」の開設を発表しました。この新たな取り組みは、ロサンゼルスを拠点に、先端AI技術と映画制作の専門知識を融合させることで、ハリウッドのベテランや新進のクリエイター、スタジオ、そして好奇心旺盛な創作志向の人々が集まり、次世代のストーリーテリングの在り方を共に構築していくことを目指しています。Luma AIの創業者でCEOのAmit Jain氏は「Dream Lab LAは、他の誰もがまだ模索している未来を、私たちが実際に創る場所です。流行を追いかけるのではなく、未来そのものを定義する場なのです」と述べています。
Dream Lab LAは、実践的な映像制作と最先端の研究の両軸を基盤とし、AIが創造性を代替するのではなく、拡張する手段であるという理念のもと設立されました。スタジオや映像制作者、テクノロジーに関心のある人々が、共に学び、実験し、協働できる場として設計されています。スタジオ責任者には、CNN、BBC、Netflix、Red Bull Mediaなどグローバルメディアでの制作経験を持ち、AIを早期から映画制作に取り入れてきたVerena Puhm氏が就任しました。彼女が関わったプロジェクトはSundance、Project Odyssey、Curious Refuge、OpenAIのSora Selectsなどで高く評価されており、ストーリーテリングと技術革新を結びつける第一人者として知られています。Puhm氏は「ストーリーテリングの未来は、ツールを作る人ではなく、物語を語る人によって形づくられるべきです」と語り、Dream Lab LAを技術と芸術の融合による新たな発信拠点と位置づけています。
また、クリエイティブワークフロー担当としてJon Finger氏も参画。15年以上にわたり、モーションキャプチャや3Dスキャン、バーチャルプロダクションなど新技術の導入を主導してきた人物であり、近年はAIを取り入れた映像制作のための実践的なワークフロー開発に注力してきました。Luma AIは、ただのツールや話題性ではなく、映像制作の本質的な力を高めるためのAIを開発しています。Ray2やPhotonといった基盤モデルをはじめ、Modify Video、Reframe、Keyframesなどの直感的なツールを通じて、実際の映像制作現場で導入が進んでいます。Dream Lab LAは今後、映画、テレビ、ゲームなど幅広い領域において、AI時代における創造の在り方を模索し、現場主導での変革を促進する拠点としての役割を果たしていきます。
Luma AIについて
Luma AIは、物理世界を理解し操作できるマルチモーダル汎用AIの構築を目指すスタートアップです。主力製品である「Dream Machine」は、誰もが簡単なテキストプロンプトからフォトリアルな動画や画像を生成できるプラットフォームで、すでに3,000万人以上のクリエイターに利用されています。2025年には、自然な動きと精密なディテールを実現する生成ビデオモデル「Ray2」をリリース。AdobeやAWSをはじめとするエンタメ・広告・テック企業に導入されており、サブスクリプションやAPI経由での提供も行われています。Andreessen Horowitz、AWS、Amplify Partners、Matrix Partnersなどから出資を受けています。
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