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OncologyのArriVent:Firmonertinib単剤療法、第1b相試験の最終解析データをWCLC 2025で発表
ArriVent BioPharmaは、EGFR PACC変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とした第1b相FURTHER試験の最終解析結果を、スペイン・バルセロナで開催された世界肺癌学会(WCLC 2025)で発表しました。結果は有望な概念実証データを示し、Firmonertinib単剤療法が持続的な無増悪生存(PFS)と中枢神経系(CNS)における完全奏効を含む良好な反応を示しました。
CEOのBing Yao博士は、16カ月以上の追跡でFirmonertinibのPFSが維持され、幅広いPACC変異に対して血中ctDNAの迅速な減少や消失が確認されたことを強調しました。これらの成果は、FirmonertinibがEGFR変異NSCLCにおける未充足ニーズを満たす可能性を示しています。同社は2025年後半に、グローバル第3相ALPACCA試験の登録を開始する予定です。
詳細データでは、1日240mgの投与で無増悪生存期間中央値は16.0カ月、奏効期間中央値は14.6カ月でした。客観的奏効率(ORR)は240mg群で68.2%、160mg群で43.5%を記録し、多くの患者で初回腫瘍評価時に奏効が確認されました。さらに、中枢神経系評価可能な患者ではCNS奏効率42.9%、完全奏効率35.7%と有望な結果が得られました。安全性については、新たな懸念はなく、下痢、肝酵素上昇、発疹などが主な副作用として確認されましたが、全体的に良好に管理可能でした。この結果は、FirmonertinibがEGFR PACC変異NSCLCに対する新たな治療選択肢となり得ることを裏付けており、今後の第3相試験に期待が寄せられています。
ArriVentについて
ArriVent BioPharmaは、革新的ながん治療薬の開発・商業化を目指す臨床段階のバイオ医薬品企業です。主力候補薬であるFirmonertinibを中心に、次世代の抗体薬物複合体(ADC)を含むパイプラインを推進しています。チームの豊富な開発経験を活かし、未充足ニーズを抱えるがん患者に差別化された治療法を届けることを目指しています。
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