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スマートシティ測位のPoint One NavigationとSenSen、センチメートル精度の位置情報で都市DXを加速
Point One Navigationは、高精度測位技術のリーダーとして、スマートシティ向けAIプラットフォームを提供するSenSenと戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。今回の提携により、SenSenの全ソリューションポートフォリオにセンチメートル精度の位置情報が組み込まれ、路上駐車・カーブサイド取り締まり、リアルタイムの路肩状況把握、都市資産管理、インテリジェントビジョンエージェント、燃料盗難防止など、多様なユースケースの性能向上が期待されています。
SenSenは、AIを活用した「Live Awareness」プラットフォームにより、都市や企業が資産とオペレーションをリアルタイムのインテリジェンスで管理できるようにするソリューションを展開しています。今回の連携では、Point One NavigationのPolaris RTK補正ネットワークを統合することで、従来を大きく上回る位置精度を顧客に提供します。これにより、SenSenエコシステム内の車両やデバイスは、自身の位置情報をセンチメートル単位で高い信頼性をもって把握できるようになります。
Point One NavigationのCEOであるAaron Nathanは、「インテリジェントな都市マネジメントの基盤は“精度”です。測位が不正確であれば、どれほどデータを収集しても、意思決定における価値は十分に発揮されません」と述べ、「今回のSenSenとの提携は、Polaris RTKが提供するセンチメートルレベルの精度と99.9%の稼働率が、いかにスマートで安全・効率的な都市環境づくりに貢献できるかを示すものです。SenSenのユーザーは絶対的な精度を求めており、当社の測位プラットフォームは、そのデータを安心して信頼できる環境を提供します」とコメントしています。
SenSenのCTOであるDuc Voは、「私たちの目標は、高度な技術と高精度データをすべての人に届けることです。Point One Navigationとの提携により、セットアップや複雑な設定なしでシームレスな体験を提供できるようになりました。今後もAI駆動のソリューションを拡大していくうえで、Point OneのRTK補正は、より多くの都市や企業が空間データを完全に信頼して運用できるようにする大きな力になります」と述べています。
今回のパートナーシップは、スマートシティ管理、公共安全、企業オペレーションなど、SenSenの顧客が活動する複数の産業で高精度な測位ニーズが急速に高まっていることに対応するものです。Point One Navigationのプロフェッショナルが運用するグローバルRTK補正ネットワークは、厳格な測量基準で設置された数千の基地局と産業グレードのハードウェアから構成されており、センチメートル精度の位置情報を一貫して提供できるインフラとなっています。これにより、SenSenの顧客は、重要なオペレーションにおいて安定した高精度ポジショニングを前提としたシステム設計が可能になります。高精度測位とリアルタイムAI解析の組み合わせは、駐車違反や路肩利用の監視から、都市インフラの維持管理、燃料盗難の防止まで、スマートシティの幅広いユースケースで「誤差ゼロに近い運用」を目指すうえで欠かせない要素です。Point One NavigationとSenSenの統合は、都市や企業が空間情報に基づいてより賢く・迅速に判断し、現場から管制室まで一貫したデータドリブンな運用を実現するための重要なステップと言えます。
Point One Navigationについて
Point One Navigationは、センチメートル精度の測位を必要とする最先端アプリケーション向けに設計されたポジショニングプラットフォームを提供するスタートアップです。独立運用・監視されたRTK補正ネットワークに加え、あらゆるアプリケーションに統合しやすいAPI、用途別に最適化された測位エンジンソフトウェアを組み合わせることで、物理世界で安全かつ信頼性高く動作するプロダクトを迅速に構築できる「精密ロケーションスタック」を提供しています。顧客には、数十万台規模の車両を保有するFortune 500企業から、自律走行やロボティクスの未来を切り拓くスタートアップまで、幅広い組織が含まれています。
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