Startup Portfolio
Identity管理のDescope、2025年 Frost Radar™「Non-Human Identity Solutions」でリーダーに選出
ドラッグ&ドロップ型の外部IAM(Identity and Access Management)プラットフォームを提供するDescopeは、Frost & Sullivanが発行する2025年版 Frost Radar™「Non-Human Identity(NHI)Solutions」において、Leader(リーダー)として認定されたと発表しました。エージェント型AIの普及に伴い、急速に重要性を増している「非人間ID(AIエージェントやMCPサーバーなど)の管理領域」での成長とイノベーションが改めて評価された形です。Frost Radarは、Frost & Sullivanが各市場のソリューションプロバイダーを「成長」と「イノベーション」の両面からベンチマークするレポートで、プロダクトマーケットフィット、ロードマップ、顧客採用状況、Go-to-Market戦略、ブランド認知度などを総合的に評価します。
Descopeは、AIエージェントとMCPサーバー向けのID管理基盤である「Agentic Identity Hub」が高く評価されました。Agentic Identity Hubは、企業がAIエージェントやMCP(Model Context Protocol)サーバーを安全に採用できるよう、アイデンティティ制御を標準で組み込める機能群を提供します。具体的には、自社開発のMCPサーバーに対してプロトコル準拠の認証(auth)や動的クライアント登録を追加したり、AIエージェントの社内ツールへのアクセスを統制したり、サードパーティアプリとの接続用トークンの管理・保管を含む「本番運用レベルのAIエージェント」を構築したりすることが可能です。
Frost & Sullivanのアナリストであり、今回のNHI Radarレポートのリード著者を務めたDolores Aleman氏は、「Descopeは2025年、AIエージェントとMCPセキュリティエコシステムに強くフォーカスすることで、エージェント型アイデンティティのイノベーターとして急速にポジションを確立しました」と述べ、「Descopeのアプローチは、AIエージェントを“完全な一級のアイデンティティタイプ”として扱い、プロビジョニングから管理、IDの失効に至るまでライフサイクル全体の管理を重視している点に特徴があります」と評価しています。
DescopeのCo-FounderであるRishi Bhargava氏は、「Non-Human Identity SolutionsのFrost RadarでLeaderとして認められたことを大変うれしく思います」とコメントし、「AIエージェントやMCPエコシステムには、専用で柔軟なアイデンティティ管理が不可欠だという点で、顧客からのフィードバックとアナリストの視点が一致していることは心強いです。この領域は非常に速いスピードで進化しており、Descopeは新旧のプロトコルに対応し続け、標準準拠のIDインフラを提供することで、今後のデジタルライフを支えるエージェントシステム構築を下支えしていきたいと考えています」と語りました。
今回のFrost Radarでの評価は、2025年に入ってからのDescopeの受賞ラッシュにも続くものです。同社はすでにCRN Stellar Startupに選出されているほか、Redpoint Infrared 100やRising in Cyberリストにも名を連ねています。また、シードラウンドを拡張・クローズし、累計調達額を8,800万ドルに到達させたことも発表しています。さらに、GoFundMe、GoodRx、Databricks、MongoDB、OpenWeb、You.comといった企業のテクノロジーリーダーが参加するアドバイザリーボードも新たに設置しました。Descopeのプラットフォームは、ノーコード/ローコードのドラッグ&ドロップで外部IDフローを構築・変更・保護できることを特徴としており、顧客・パートナーに加え、AIエージェントやMCPサーバーといった「非人間ID」も対象としています。すでに1,000社以上の組織がDescopeを利用して、顧客体験の向上やアカウント乗っ取り防止、エージェントAIとMCPの安全な採用を実現しています。
Descopeについて
Descopeは、組織がすべての外部IDを一元的かつ柔軟に管理できるようにする、ドラッグ&ドロップ型のIAMプラットフォームを提供するスタートアップです。ノーコード/ローコードで認証・認可のジャーニーを設計・変更・保護でき、対象は顧客やパートナーだけでなく、AIエージェントやMCPサーバーといったNon-Human Identityにも広がっています。1,000社以上の組織がDescopeを利用し、ユーザー体験の向上、アカウント乗っ取りの防止、エージェント型AIおよびMCPエコシステムの安全な導入を進めています。
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