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2026/03/19

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Microsoftが、医療データ統合ヘルスケアAIのHealthExと連携し「Copilot Health」を発表

Microsoftは、患者が自身の健康情報を統合し、AIを通じて理解・活用できる新サービス「Copilot Health」を発表しました。本サービスはHealthExプラットフォームと連携し、複数の病院ポータルやフィットネスアプリに分散した医療データを一元化し、個別化された健康インサイトを提供することを目的としています。Copilot Healthでは、ユーザーは自分の医療記録や検査結果を取り込み、自然言語で質問することで、Harvard Healthなどの信頼性の高い情報源に基づいた回答を得ることができます。さらに、50種類以上のウェアラブルデバイスからの活動量、睡眠、バイタルデータと、50,000以上の米国医療機関からの電子健康記録を統合し、包括的な健康データ基盤を構築できます。このデータ連携は、TEFCAに基づく標準化されたデータ交換基盤を通じて実現されています。

 

HealthExのCEOであるPriyanka Agarwalは、多くの人が自分の健康状態を包括的に把握することの難しさを指摘しています。医療記録が分散していることや診療時間の制約により、必要なケアが遅れるケースが多いと述べており、Copilot Healthはその課題を解消することを目指しています。HealthExはこのサービスにおいて、デジタルアイデンティティと同意管理の基盤を提供し、ユーザーが自分の意思で安全にデータを統合できる仕組みを担っています。Copilot Healthでは、診療記録の要約、処方薬リスト、検査結果などを含む医療データをもとに、個別化された健康アドバイスが生成されます。また、リアルタイムの医療機関ディレクトリとも接続されており、ユーザーは地域や言語に応じて医師や専門医を検索することも可能です。プライバシーとセキュリティにも配慮されており、Copilot Healthとの対話は匿名化され、会話データはモデルの学習には使用されません。また、ユーザーはいつでも電子健康記録やウェアラブルデータの接続を解除できる仕組みになっています。Microsoftは、医療AIへの信頼性の高いアクセスを提供することを目標としており、今後も臨床的評価を経た機能拡張を継続していく方針です。

 

Microsoftによると、2025年のCopilot利用データでは、ユーザーが最も多く検索していたテーマの一つが健康に関する情報であり、自身だけでなく家族の健康についての関心も非常に高いことが確認されています。こうしたニーズを背景に、Copilot Healthは230人以上の医師と24カ国以上の専門家の協力のもと開発され、AARPやNational Health Councilからの知見も取り入れられています。また、本サービスはAI管理システムに関する国際標準であるISO/IEC 42001の認証も取得しています。さらにHealthExは、athenahealth、CLEAR、MedAllies、CommonWell Health Allianceと共同で構築したIASを基盤とする患者認証プラットフォームを提供しており、医療データのポータビリティと患者主導のデータ管理を実現しています。Epic Systemsとの連携により、複数の医療機関に分散した記録を一つのアプリで統合できる環境も整備されています。MicrosoftのPeter Hamesは、Copilot Healthによって、医療記録やウェアラブルデータなどを統合した包括的な健康像を提示し、それを理解するための知見を提供することで、ユーザーが次の行動を自信を持って選択できるようになると述べています。今回の取り組みは、AIを活用した個別化医療の実現に向けた重要な一歩と位置づけられます。

 

HealthExについて
HealthExは、患者の医療データを安全かつ統合的に管理するためのプラットフォームを提供するヘルスケアテクノロジー企業です。デジタルアイデンティティと同意管理基盤を中心に、複数の医療機関やシステムに分散した健康データを患者主導で統合し、アクセスできる環境を構築しています。IASをはじめとする標準化されたデータ接続技術を通じて、医療データのポータビリティと相互運用性を推進しています。

 

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