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2026/04/02

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人材配置をリアルタイムで最適化するコンテキスト駆動型HRテクノロジーのGloat、「Agentic HR Platform」を発表

Gloatは、新たな人材テクノロジーのカテゴリーとして「Agentic HR Platform」を発表しました。同社は、エージェントの知性はその基盤となるコンテキストによって決まるという考え方を掲げており、9年分にわたる企業固有の人材データや組織文脈を活用することで、従来の反応型HRから、事業変化に即応するHRへの転換を目指しています。Gloatのエージェントは、事業の優先順位が変わった瞬間に人材を社内で再配置し、離職リスクを検知して事前に対応し、組織全体の中から適切な機会と人材をリアルタイムで結びつけます。しかも、それらは新たなHRアプリではなく、社員がすでに日常的に利用しているツールの中で実行されます。Gloatは、現在のHRテクノロジーの多くが、AIエージェントを導入しているように見えても、実際にはポータル操作や問い合わせ対応、トランザクション処理を自動化しているにすぎず、労働力そのものを動かす仕組みにはなっていないと指摘しています。根本的な問題は、多くのHRシステムがプロセス管理や記録保存のために設計されており、変化する事業に合わせて人材を継続的に進化させることを前提としていない点にあります。その結果、HRは常に後手に回り、計画は資料の中にとどまり、人材移動は遅く、事業ニーズに対応する頃には機会を逃してしまう状況が生まれているとしています。

 

こうした状況に対してGloatは、Agentic HRの役割は単にHRプロセスを管理することではなく、事業が向かう先に合わせて労働力を継続的に動かすことだと位置づけています。それは一時的な施策ではなく、恒常的に機能する仕組みであり、HR部門が特別なプログラムとして実施するものではなく、HRの通常の働き方そのものになるべきだという考えです。この構想の中核にあるのが、「Loomra」と呼ばれるWorkforce Context Engineです。Loomraは、ワークフォースのナレッジグラフ、セマンティック埋め込み、スキル推論とクラスタリング、キャリア軌道のモデリング、大規模マッチング機能を組み合わせることで、単純なデータ検索を超え、組織全体にわたる複雑な人材判断をリアルタイムで支える基盤として設計されています。Gloatによれば、単に有能なAIモデルを使うだけでは十分ではなく、従業員、社内ポリシー、組織構造、承認フロー、業務ロジックといった企業固有の文脈を理解して初めて、実用的な人材エージェントになるとしています。

また、同社は「Agent Builder」も提供します。これはエージェントを作成、設定、制御するための基盤であり、人材再配置、キャリア開発、社内タレントソーシング、後継者計画、学習とリスキリングなどの一般的な業務向けに事前構築済みテンプレートを利用できます。加えて、モジュール式の部品ライブラリを使って独自エージェントを構築することも可能です。ノーコード環境により、HRチームはエンジニアリングリソースがなくても高度なエージェントを立ち上げられるとしています。Gloatのエージェントは、Microsoft Copilot、Teams、Slack、Google Chat、AIチャットボットなど、従業員やマネージャーが日常的に使う環境の中で動作します。これにより、判断や提案が日々の業務フローの中に直接表示され、別のHRアプリに移動する必要がありません。同時に、Workday、SAP SuccessFactors、Oracleとも接続し、それらを置き換えるのではなく、その上位に意味理解と推論のレイヤーとして機能します。さらに、既存のHCM内で動作しているHRワークフロー全体を分析し、どの業務が重複しているか、どこに摩擦があるか、どこをAIエージェントが自動化または効率化できるかを可視化する機能も備えています。

 

GloatのCo-Founder兼CEOであるBen Reuveniは、現在は多くの企業がエージェントを持っている一方で、本当にコンテキストを持つものはごくわずかだと述べています。モデルの性能そのものではなく、自社の人材、ポリシー、組織構造、ビジネスロジックを理解しているかどうかが、人材エージェントの知性を決めるとし、その違いが単なる操作実行型エージェントと、本当に何をしているかを理解して動くエージェントの差になると説明しています。Josh Bersinも、Gloatは既存システムの上にエージェントを載せるのではなく、HCMのワークフローと接続するコンテキスト層を構築しており、その基盤によってTeamsやSlack、Microsoft Copilotなどへの展開を、これまでにない速度と柔軟性で実現できる可能性があると評価しています。

 

Gloatについて
Gloatは、企業内の人材データ、スキル、キャリアパス、組織構造といった文脈を活用し、人材配置や育成を最適化する workforce technology 企業です。同社は、変化する事業ニーズに応じて人材を継続的に動かすことを目指し、HRを反応型の業務から、事業戦略と連動した継続的な実行機能へと進化させようとしています。独自のWorkforce Context EngineであるLoomraを基盤に、各種業務ツールやHCMと接続しながら、人材再配置、キャリア開発、学習、後継者計画などを支援するAIエージェント基盤を提供しています。

 

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