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2026/04/24

Startup Portfolio

開発者がAIエージェントや自動化ワークフローを本番環境で信頼性高く実行できるよう支援する"Orkes"がSeries Bで$60Mを調達

Orkesは、AVPがリードし、Prosperity7 Ventures、Nexus Venture Partners、Battery Ventures、Vertex Ventures USなどが参加したSeries Bで
$60Mを調達した。同社は2024年にSeries Aで$20Mを調達しています。

開発者がAIエージェントや自動化ワークフローを本番環境で信頼性高く実行できるよう支援するOrkesは、ワークフロー内の各ステップを調整するオーケストレーション、リアルタイムで全体を監視できる可観測性、そしてAIの挙動を予測可能かつ監査可能に保つための統制機能を提供します。

今回の資金調達は、多くの企業がAIをテスト環境から実運用へ移行するのに苦戦しているタイミングで行われました。McKinseyによると、2025年時点でも組織の3分の2はAIを本格導入ではなくパイロット段階で運用していました。問題はAIツールの不足ではありません。多くの企業に欠けているのは、本番環境でAIを管理・監視・統制するための信頼できるレイヤーです。Orkesはまさにその提供を目的として構築されています。

Gartnerは、企業がアイデアの検証から成果の創出へと移行する中で、世界のAIソフトウェア支出が2026年には約$450Bに達すると予測しています。この規模の投資は、実際に成果を出すことへのプレッシャーを生みます。そして実際のところ、成果を出すことこそが最も難しい部分です。

制御されたデモ環境でAIエージェントを動かすことと、同じエージェントをビジネスに不可欠なプロセスの中で日々スケールして運用することは全く異なります。開発者は、任意の時点でAIエージェントの動作を可視化し、問題が広がる前に検知し、意思決定に人間の関与が必要な場合には介入できる必要があります。Orkesはこれらの要件を前提に設計されています。

今回の資金は、OrkesのAIツールの拡張と、業界および地域における展開の拡大に充てられます。同社の現在のAI提供の中心には3つの機能があります。Agent Runtimeは、構造化されたプロセスステップとAIによる意思決定、そして人間がレビューや介入できるポイントを組み合わせる機能です。MCP Gatewayは、社内APIをAIエージェントが安全かつ一貫して利用できるツールへと変換します。ここでいうAPIとは、異なるソフトウェアシステム同士が通信するための仕組みです。3つ目のツールであるPrompt-to-Workflowは、開発者が自然言語でワークフローを記述すると、編集およびデプロイ可能なドラフトを生成します。

AIツールは2023年のリリース以降、Orkesプラットフォームの中で最も急速に採用されている領域となっています。顧客基盤はSeries A以降で3倍に拡大し、United Wholesale Mortgage、Quest Diagnostics、Twilio、LinkedIn、Naveo Commerce、Woodside Energyといった企業が現在このプラットフォームを利用しています。

「Orkesは、本番レベルのAIオーケストレーションのあり方を定義しつつあります。このプラットフォームは、LLM、ツール、マイクロサービス、人によるレビューを単一の統制されたエンジンで連携させることで、AIがミッションクリティカルなワークフローの中心に安全に組み込まれることを可能にします。私たちは、この能力をより多くの顧客と業界に提供していく同社チームを支援できることを嬉しく思います。」とProsperity7 Ventures USのManaging Directorは述べています。

同社のルーツはNetflixにあります。2016年、後にOrkesを設立するエンジニアたちは、複雑化する分散型ソフトウェアアーキテクチャを管理するためにConductorという社内システムを構築しました。分散型アーキテクチャとは、複数の独立したサービス上で動作し、それらを連携させる必要があるシステム構成を指します。Conductorはオープンソース化され、現在もOrkesによって維持されています。JP Morgan Chase、Atlassian、Tesla、Oracle、American Express、GE Healthcareなどの組織の開発者がこのオープンソース版を利用しています。

商用のOrkesプラットフォームは、この基盤にセキュリティ機能、監視ツール、AI特化機能を追加したものです。同社は単なるワークフロービルダーではなく、実行レイヤーとしてのポジションを取っています。つまり、このプラットフォームはテスト環境だけでなく、実運用環境でも安定性と信頼性を維持するよう設計されています。

現在、Orkesは数十万人の開発者ユーザーを抱え、世界中で数百万のインストール実績があります。企業による活用事例の一つとして、欧州のコマース企業であるNaveo Commerceは、グローバルなサプライチェーンにおける注文処理の管理にOrkesを利用しています。プラットフォーム上で稼働するAIエージェントは、在庫を追跡し、障害を検知し、問題にリアルタイムで対応します。人間の手動介入を待つ必要はありません。

 

TagsAICloudDevOps

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