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2026/05/29

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次世代オンコロジー創薬のAvenzo Therapeutics、CDK4/CDK2選択的阻害剤の併用コホートで初の患者投与を開始

San Diegoを拠点とする臨床段階のバイオテクノロジー企業Avenzo Therapeuticsは、進行中の第1/2相臨床試験「ORION-1」の併用コホートにおいて、初の患者への投与を開始したと発表しました。今回の併用療法は、同社のCDK4選択的阻害剤「AVZO-023」とCDK2選択的阻害剤「AVZO-021」、さらに既存の内分泌療法薬であるフルベストラントを組み合わせるもので、対象はホルモン受容体陽性かつHER2陰性(HR+/HER2-)の進行性または転移性乳がん患者です。HR+/HER2-乳がんは女性に最も多く診断される乳がんのサブタイプですが、CDK4/6阻害剤と内分泌療法による標準治療を受けた後に耐性を獲得するケースが多く、新たな治療選択肢が強く求められている領域です。

 

ORION-1試験は、第1/2相のファースト・イン・ヒューマン(初めてヒトに投与される試験)として設計されたオープンラベル試験で、AVZO-023単剤と内分泌療法の併用、ならびにAVZO-023とAVZO-021を内分泌療法と併用した三剤併用の安全性、忍容性、初期臨床活性を評価します。CDK4とCDK2はいずれも細胞周期を制御する主要な酵素で、がん細胞の異常増殖において中心的な役割を果たします。Avenzoは、既存のCDK4/6阻害剤に見られる骨髄抑制などの副作用を回避できる可能性のある、より選択性の高い阻害剤を開発しており、CDK2とCDK4を同時に標的とする併用アプローチによって、耐性メカニズムの克服と治療成績の向上を目指しています。なお、AVZO-021については独立した第1/2相試験も並行して進行中で、同社は2026年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会にて、第1相部分の安全性および有効性に関する最新データを発表する予定です。

 

Avenzoの共同創業者兼最高医学責任者(CMO)であるMohammad Hirmand医学博士は、「この併用コホートで初の患者に投与できたことを誇りに思います。AVZO-023とAVZO-021、そしてフルベストラントを組み合わせた今回の新規併用療法は、差別化された治療アプローチとなる可能性を秘めており、HR+/HER2-乳がん患者の治療成績を有意義に改善するポテンシャルを引き続き評価していきます」とコメントしています。Avenzoは、低分子化合物と抗体薬物複合体(ADC)の双方を含む幅広い次世代オンコロジーパイプラインを構築しており、CDK選択的阻害剤に加え、EGFR/HER3を標的とする二重特異性ADC「AVZO-1418」やNectin4/TROP2を標的とする二重特異性ADC「AVZO-103」についても、それぞれAVENTINE-1試験とBEACON-1試験を進行中です。

 

Avenzo Therapeuticsについて
Avenzo Therapeuticsは、2022年に米国カリフォルニア州San Diegoで設立された臨床段階のバイオテクノロジー企業で、次世代のオンコロジー(がん治療)治療薬の開発に特化しています。共同創業者はAthena Countouriotis医学博士(社長兼CEO)とMohammad Hirmand医学博士(CMO)で、両氏はかつてTurning Point Therapeuticsの経営陣として同社を2022年にBristol Myers Squibbへ41億ドルで売却した実績を持ち、Avenzoの主要メンバーの多くもTurning Point出身者で構成されています。同社は創業以来、Series A/A-1で3億8,600万ドル、2025年9月にはSeries Bで6,000万ドルを調達し、累計調達額は4億4,600万ドルに達しています。出資者にはOrbiMed、SR One、New Enterprise Associates(NEA)、Sofinnova Investments、Sands Capital、Foresite Capital、Lilly Asia Ventures、Deep Track Capital、Longwood Fund、INCE Capital、TF Capital、Delos Capital、Quan Capitalなど、ヘルスケアおよびバイオテクノロジー領域の有力投資家が名を連ねています。パイプラインは、CDK2選択的阻害剤「AVZO-021」、CDK4選択的阻害剤「AVZO-023」といった低分子薬と、EGFR/HER3二重特異性ADC「AVZO-1418」、Nectin4/TROP2二重特異性ADC「AVZO-103」という二つの抗体薬物複合体で構成され、いずれも進行性固形がんや転移性乳がんなど治療満足度の低いがん種を対象に、ベストインクラスまたはファーストインクラスとなり得る差別化された治療薬を提供することを目指しています。

 

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