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2022/12/26

Startup

TripleW ゴミを金に変える、イスラエルのスタートアップ企業

TripleWは、生物学的材料(この場合は生ごみ)を堆肥化する画期的なアイデアを開発しました。イスラエルのスタートアップ企業TripleWは、「ゴミを宝に変える」という言葉を信じられないほど文字通り、生ゴミを使ってバイオマテリアルを生産しています。

共同創業者のタル・シャピラ(CEO)は、次のように説明しています。「生ゴミの成分をすべて取り出し、最適な方法で分解して、日常生活で使う材料を作るのです。例えば、食品包装に使われるバイオプラスチックの製造などです。生分解性があり、食品から作られますが、これまでは製造コストが高かったです。バイオプラスチックは、食用作物であるサトウキビやトウモロコシを使って生産されており、コストがかかっていました。生ゴミを使えば、このコストをなくすことができます。」

シャピラとともにTripleW社を設立し、COOを務めるアミール・オラニムは、次のように述べています。「廃棄物を処分することでお金をもらっているのですから、コストとは言えないでしょう。TripleW社は、バクテリアを使って乳酸と呼ばれる生物学的化合物を抽出し、それを使用可能なプラスチックに精製することによって、生物学的材料(この場合は生ごみ)を堆肥化する方法を開発した。これは、リサイクルをより現実的なものにする画期的なアイデアです。従来のリサイクルでは、再利用のために原材料を分離してから処理する必要があり、ただどこかに捨てるよりもはるかにコストがかかっていました。しかし、このバイオプロセスでは、すべてバクテリアがやってくれるのです。従来のプロセスのようにスラリーに混ぜますが、廃棄物に含まれる特定の炭水化物を狙って微生物が発酵させ、それを製品にするのです。脂質や油などの廃棄物は、バイオガスとして燃やして再生可能な電気を作ることができるからです。つまり、この廃棄物処理は、近い将来、非常に重要な市場ニーズを満たすことができるのです。需要は2つの方向からやってきます。一つは、従来のプラスチックの使用を制限する政策を実施する政府からのもので、もう一つは、プラスチックの方向性は一つしかないと理解している産業界からのもので、それはバイオプラスチックです。」

ヨーロッパでは、TripleWは研究室からではなく、産業規模の企業として活動しています。ベルギーの施設では、数え切れないほどのゴミを処理し、市場が求めるあらゆる製品に使用できる純化されたプラスチックを生産しています。

 

TagsCleanTechIsrael

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