FoodTechのBlueNalu、細胞培養シーフードの進展に向けたNutreco社との戦略的パートナーシップを推進

細胞培養水産物の開発におけるグローバルリーダーであるBlueNalu社は、動物栄養学と養殖飼料のグローバルリーダーであるNutreco社と意向表明書（LOI）を締結したことを発表しました。この契約は、これまでの共同研究の成功に基づき、細胞培養水産物の製造における食品グレードのサプライチェーンの確立とスケールアップに向けた共同関心を示すものです。このLOIは、2019年12月に発効した両社間の3つ目の合意を構成し、BlueNaluのシリーズAラウンドの資金調達にNutrecoが参加したのと時を同じくしています。両社のパートナーシップのこの次の段階は、パイロットスケール開発から規制段階までのBlueNaluの生産フェーズと、その後の商業化活動と並行して、Nutrecoの食品グレードのサプライチェーン・インフラ整備を開始することを意味します。この提携には、BlueNaluとNutrecoが力を合わせて細胞飼料のコストを下げ、BlueNaluの独自の細胞培養水産物の生産に必要な特定の原材料の仕様と指標を確立する初期段階が含まれます。重要なのは、これらの仕様が、BlueNalu社が製品を販売する予定の国の食品グレードの規制要件に適合していることです。

BlueNalu社の共同設立者、社長兼CEOであるLou Cooperhouseは、次のように述べています。「細胞培養シーフードによって、健康で安全かつ持続可能なタンパク質ソリューションを創造するという我々のビジョンは、医薬品グレードから食品グレードへの原料供給の移行を含むいくつかの主要課題領域の解決から始まります。私たちのチームのイノベーションと素晴らしい戦略的パートナーとの間で、これらのハードルを乗り越え続けてきたことを共有できることを誇りに思います。栄養価の高い水産物を世界中の消費者に届けるために、共に規模を拡大することを目指し、Nutrecoとのパートナーシップを強化できることを嬉しく思っています。」

Nutreco社の最高戦略責任者のJoost Matthijssenは、次のように述べています。「Nutreco社では、増加する世界人口を安全かつ持続可能な方法で養うことを目的としており、この世界的な課題に取り組む上で、細胞培養タンパク質が果たす重要な役割を理解しています。そのため、BlueNalu社の継続的な開発・商業化努力と細胞培養業界全体を支援するために、さらに投資できることを嬉しく思います。」

この契約は、BlueNalu社の大規模な商業化計画に関する事前の発表と、筋肉全体の製品形態、非遺伝子組み換えの単一細胞懸濁液ライン、連続生産を可能にする独自の脂質負荷技術による事業の差別化を補完するものです。

BlueNalu社の最高技術責任者であるLauran Madden博士は、次のように述べています。「我々のチームは、我々の道筋を強化し、商業的実現性を支える重要な技術的偉業を成し遂げてきました。今回のNutreco社との提携は、当社の技術的な準備と、製品をスケールアップして市場に投入する能力をさらに高めるものです。」また、Nutreco社の代替タンパク質の責任者であるSusanne Wiegel博士は、「BlueNalu社との協力関係を今後も継続し、栄養ソリューションのグローバルリーダーとしての当社の能力を、細胞農業の推進を決意した先見性のあるタンパク質生産者に提供することを楽しみにしています」と述べています。

BlueNalu社は、水産物のポートフォリオを世界市場に提供することを意図しており、その最初の商業製品は、外食産業から大きな需要がありながら、世界的にますます入手しにくくなり、持続可能性に大きな課題を抱えているクロマグロの高価なトロ部分となる予定です。

BlueNaluについて
BlueNalu社の使命は、私たちの海の持続可能性と多様性を支える、美味しくて健康的で安全かつ信頼できる細胞培養水産物を開発することです。同社は、さまざまな魚種からなる水産物の強固なパイプラインを構築しており、規制当局の承認後、最初の商業製品であるプレミアムクロマグロトロを発売する予定です。BlueNaluは国連グローバル・コンパクトのメンバーであり、私たちの地球にとってより良く、より強靭な未来を実現するための青写真である国連の持続可能な開発目標に沿った取り組みを行っています。BlueNaluは2018年に事業を開始し、カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置いています。