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Check Point、テルアビブのサイバースタートアップPerimeter 81を4億9000万ドルで買収、リモートワーカーの保護を強化
サイバーセキュリティ企業のCheck Point Software Technologies Ltd.は、リモートおよびハイブリッドのワーカー向けのセキュリティツールを強化するため、イスラエル発のスタートアップ、Perimeter 81を約4億9000万ドルで買収すると発表しました。この取引は、キャッシュフリー・デットフリーの合意となっています。14ヶ月前にテルアビブを拠点とするPerimeterがシリーズCの資金調達ラウンドで1億ドルを調達し、ユニコーンの地位を得た時の評価額10億ドルと比べて大幅な割引となっています。
2018年設立のPerimeter 81は、クラウドベースのプラットフォームでハイブリッドワークフォース向けのネットワークサイバーセキュリティソリューションを開発しています。同社は、3,000のグローバルカスタマーと連携しています。Check Pointによれば、このネットワークセキュリティソリューションは「クラウドのプライバシー違反を対処する一方、リモートユーザーに安全で高速なインターネットブラウジングを提供する」ものです。
COVID-19の影響でハイブリッドワークがスタンダードになってきた中、デジタル変革がデータセンターをクラウドに移行させ、さまざまな脅威が増えています。Nasdaq上場のCheck Pointは、取得と統合により「リモートユーザー、サイト、クラウド、データセンター、インターネット全体にわたる安全なアクセス」を提供すると述べています。Check PointのCEO、Gil Shwed氏は「ハイブリッドワークの到来とクラウド変革の台頭に伴い、ネットワークの境界を超えて拡大するセキュリティサービスの需要が増加している」とコメントしています。Check Pointが引用したGartnerのレポートによれば、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)ソリューションの市場は、2026年までに200億ドル以上に成長すると予測されています。
Perimeter 81は、これまでに約1億6500万ドルを調達しています。テルアビブに本社を置き、ロサンゼルスとニューヨークにオフィスを持ち、全世界で約250人を雇用しています。Check Pointは、この買収が2023年第3四半期に完了する予定であると述べています。最近の動向として、イスラエル発のサイバーセキュリティスタートアップが、ビジネスの急増するセキュリティニーズに対応しようとするグローバルテクノロジー企業によって次々と買収されています
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