1. Home
  2. News
  3. AIチップのユニコーン企業Hailoが1億2000万ドルを追加調達、エッジデバイスへのGenAI対応を目指す
2024/04/03

Startup

AIチップのユニコーン企業Hailoが1億2000万ドルを追加調達、エッジデバイスへのGenAI対応を目指す

エッジAIプロセッサを開発するHailoは、シリーズC資金調達ラウンドで追加1億2000万ドルを調達したと発表しました。同時に、同社は高性能な生成AI(GenAI)アクセラレータ「Hailo-10」を発表し、クラウドベースのGenAIサービスに登録せずに、GenAIアプリケーションをローカルで実行できるようになります。新たな資金調達ラウンドには、Zisapel家、Gil Agmon、Delek Motors、Alfred Akirov、DCLBA、Vasuki、OurCrowd、Talcar、Comasco、Automotive Equipment(AEV)、Poalim Equityといった既存および新規の投資家が参加しています。これまでに同社は合計3億4000万ドル以上を調達しています。

Hailoの最高経営責任者(CEO)兼共同設立者であるOrr Danonは、次のように述べています。「今回の新たな資金調達の完了により、これまでのパイプラインにあった素晴らしい機会を活かすことができ、長期的な成長の足がかりを築けました。Hailo-10 GenAIアクセラレータの導入とあわせ、従来のAIと生成AIをエッジデバイスに戦略的に展開し、この驚くべき新技術の範囲と影響力を大きく広げることができる立場にあります。Hailo-10は、GenAI機能をユーザーの日常生活にシームレスに統合するよう設計されており、クラウドネットワークの制約からユーザーを解放します。これにより、チャットボット、コパイロット、その他の新しいコンテンツ生成ツールを、より柔軟性と即時性を持って利用でき、生産性が向上し、人生が豊かになります」

DanonはCalcalistに対し、現在300社の顧客と取引があり、今後数年でARR1億ドル達成を見込んでいると語りました。2017年に設立されたHailoは、2021年10月にシリーズCで1億3600万ドルを調達し、ユニコーン企業となりました。現在、テルアビブ、米国、欧州、日本、韓国、中国、台湾に拠点を置き、250人を超える従業員を擁しています。エッジでのGenAI化は、ネットワーク接続に関係なくGenAIサービスに継続的にアクセスできるようになり、GenAIのパフォーマンスに影響を及ぼすネットワーク遅延の懸念を取り除き、個人情報を匿名化することでプライバシーを促進し、クラウドデータセンターの膨大な処理能力への依存を軽減することで持続可能性を高めます。

Hailo-10 GenAIアクセラレータの初期適用例は、パソコンと車載インフォテインメントシステムを対象とし、チャットボット、コパイロット、パーソナルアシスタント、音声操作OSなどを単独では処理できない旧世代の低性能CPUを置き換えます。Hailoは2024年第2四半期からHailo-10 GenAIアクセラレータのサンプル出荷を開始する予定です。

Danonは続けて、次のように説明しています。「エッジでのGenAIが身近なものとなるにつれ、焦点は可能な限り小さい消費電力で大規模なLLM(大規模言語モデル)を処理できるようにすることに移ります。つまり、5ワット以下で済ませることです。ユーザーが即時翻訳やサマリーサービスの自動化、ソフトウェアコードの生成、テキストからの画像や動画の生成にGenAIを活用する場合でも、Hailo-10があれば、CPUに負担をかけたりバッテリーを消耗させたりすることなく、パソコンやその他のエッジシステム上で直接行えます」

 

TagsDeepTechIsrael

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください