Startup
Peter Thielが支援するHR技術スタートアップRipplingが、新たな資金調達で135億ドルの企業価値に到達
人事ソフトウェアスタートアップのRipplingは、投資会社Coatueがリードする2億ドルの資金調達ラウンドを実施し、昨年の評価額から20%増の135億ドルの企業価値に達したと発表しました。投資家グループは別の公開買付けで、従業員と初期投資家から最大5億9,000万ドル相当の株式を買い戻すことに合意し、Ripplingの株式を所有する強い需要があることを示しました。プライマリーの資金調達ラウンドには、Peter ThielのFounders Fund、Greenoaks、その他の既存投資家が参加しました。Dragoneerは新規投資家として参加したとRipplingは述べています。Founders Fundはこのラウンドに3億1,000万ドルをコミットし、同社史上最大の単一ファイナンシングラウンドへの出資となりました。
この資金調達は、Parker Conrad最高経営責任者によると、収益が年々倍増しているRipplingの評価額の着実な上昇を示しており、後期ステージのスタートアップとしては稀有なケースです。2023年3月時点での評価額は112億5,000万ドルでした。Conradは、インタビューで、8年目を迎えたこのスタートアップには直ちにIPOする計画はないものの、従業員への資金化のため、定期的な公開買付けを手配する可能性があると語りました。
Ripplingは、人事、IT、財務を統合した労働力管理プラットフォームを提供し、TaskrabbitやFive Guysなどの企業の業務運営を支援しています。2,000人未満の従業員を持つ企業を対象に、Workday、Automatic Data Processingなどの大手企業や、JustworksやDeelなどのスタートアップと競合しています。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くRipplingは、米国、インド、アイルランド、英国、オーストラリアに拠点を置き、2,800人の従業員を擁する世界的な展開を果たしています。未だ黒字化に至っていない同社は、現金残高が10億ドルを超えていると言います。今後は新たな国際市場への進出、研究開発への投資、顧客支援のための新製品開発を計画しています。金利引き下げ期待の高まりとAI(人工知能)の台頭が、1年以上にわたる資金調達の渇望期を経て、テック分野での資金調達の反転を後押ししています。事業の成長と収益化の両立を目指す企業が、より高い評価額で報われる傾向にあります。
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