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大規模言語モデルと検索エンジンプラットフォームPerplexityが、SoftBankと提携
日本に拠点を置くSoftBankは、生成AI検索スタートアップのPerplexityと戦略的パートナーシップを締結しました。このパートナーシップの一環として、2024年6月19日から、SoftBankは「SoftBank」、「Y!mobile」、「LINEMO」ブランドを利用するモバイルサービス顧客に対し、有料サブスクリプションサービス「Perplexity Pro」の1年間の無料トライアルを提供します。Perplexity Proは通常、月額2,950円または年間29,500円です。
Perplexityは、ウェブブラウザやアプリを通じてアクセスできる会話型AI回答エンジンで、最新のインターネット情報に基づいてユーザーの質問に正確な回答を提供し、信頼性を確保するために情報源を表示します。プレミアムバージョンであるPerplexity Proは、さまざまな高度な大規模言語モデル(LLM)へのアクセスを提供し、より広範なサービスを提供します。この無料トライアルは、日本のモバイルオペレーターの中でSoftBankの3つのブランドの顧客にのみ提供されます。
Perplexity Proは、最新のLLMを選択することで、情報検索とデータ処理能力を向上させます。さまざまなスタイルでの画像生成、無制限のファイルアップロード、検索履歴の保存機能などの機能が含まれています。さらに、検索結果を個別化し、チャットベースのサポートツールを提供するAIプロファイル機能もサポートしています。
2024年5月、SoftBankは年間約90億ドルを人工知能投資に割り当てる計画を発表し、より大規模な取引のためのリソースも確保しています。同社の創業者は、AIが会社を再構築し、英国のチップデザイナーArmという主要資産を支援する重要性を強調しました。過去1年間で、SoftBankの投資とコミットメント支出は89億ドルに倍増し、積極的に機会を追求する戦略を反映しています。同社は、適切な大規模取引のためにこのレベルの投資を維持または超えることを目指しています。SoftBankの最高財務責任者は、特にAI企業に焦点を当てて現在の投資ペースを維持することを目指していると述べました。また、強力なバランスシートを維持することで、機会を捉える柔軟性があるとも述べました。SoftBankは、インターネットブロードバンド事業から規制されたモバイルネットワークオペレーターに進化し、Vodafone JapanやSprintなどの企業を買収し、サウジアラビアやアブダビの支援を受けた投資重視の企業へと変貌しました。同グループは、Alibabaへの成功した投資からも恩恵を受けています。
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