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AI活用の非営利支援スタートアップVee、マイアミに新本社を設立
イスラエル発のスタートアップ企業で、AIを活用して非営利団体を支援するプラットフォームを提供するVeeが、新たな拠点として米国マイアミを選定しました。Veeは2020年にイスラエルで設立され、非営利団体が直面する資金や人材不足という課題にAI技術で取り組んでいます。当初、マイアミは拠点候補に入っていませんでしたが、CEOのMay Piamenta氏は「初めて訪れた時に一目惚れしました」と語ります。イスラエルとの直行便、温暖な気候、優れた人材市場という3つの条件が整っていたことも大きな決め手でした。また、マイアミには1万以上の非営利団体が存在することからも、戦略的な拠点になると期待されています。
Veeは設立当初、非営利団体とボランティアを繋げるマーケットプレイスとしてスタートしましたが、規模拡大と共に団体が資金不足に陥るという根本的課題の解決には至らず、大きな転換を迫られました。その結果、現在ではAIを用いた「仮想チームメンバー」を提供する方向に舵を切りました。Veeが提供するAIエージェント「Maggie」と「Grant」は、非営利団体が専任スタッフを雇う余裕のない分野をカバーするもので、SNSマーケティングや助成金申請書の作成・管理を行います。MaggieはSNS運用の計画・作成を自動で行い、Grantはインターネット上の情報を収集・分析し、助成金の申請書類を自動で作成します。すでに多くの団体が助成金を獲得するなど成果を挙げています。Veeのサービスは月額349ドルから835ドルのサブスクリプション形式で提供されており、企業や財団からも関心が寄せられています。
マイアミの新本社には営業・マーケティング・顧客支援などの市場展開を担うチームが集結し、今後さらなる人員増強を予定しています。現在、Veeは世界全体で43人の従業員を擁し、AI技術開発のために調達した約700万ドルを含め、総額1900万ドルのベンチャーキャピタル資金を調達しています。マイアミは近年、多くのイスラエル企業の米国進出先として人気が高まっています。マイアミ・デイド郡だけで約429のイスラエル企業が8190の直接雇用を創出し、地域経済においても重要な役割を果たしています。Insightec、DoorLoop、Spinframeなど多くのイスラエル系企業が集まる中、Veeのマイアミ進出も地域の経済活性化に寄与すると期待されています。
Veeについて
Veeはイスラエルで2020年に設立された、非営利団体向けにAIを用いた業務支援サービスを提供するスタートアップ企業です。団体のマーケティングや助成金申請をAIエージェントがサポートし、効率的な組織運営を可能にします。
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