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2025/06/04

Startup Portfolio

グローバル給与管理のDeel、年間売上10億ドルを突破しさらなる買収へ

世界規模の給与管理プラットフォームを提供する米国のスタートアップDeelは、第1四半期に年間収益のランレートが10億ドルを突破したことを明らかにしました。さらに同社は今年の成長を加速させるため、最大5億ドルを企業買収に充てる計画をしています。

CEOのAlex Bouaziz氏は、3月にSafeguard Globalの給与部門を買収したことに続き、今年のM&A予算を2億ドルから5億ドルの範囲で設定していることをReutersに語りました。また、同氏は2026年の米国でのIPOを引き続き目指しているものの、実際の上場はマクロ経済状況次第だとしています。Deelの直近1年間の収益は前年比で75%増加し、第1四半期(1月〜3月)のEBITDAマージンは16%を記録しました。今後の成長速度を維持できるかどうかについてBouaziz氏は「現状の成長率を維持できるかは分かりませんが、ベストを尽くします」と語っています。

2019年に設立されたDeelは、企業が世界各国の従業員や契約社員を法令に準拠して雇用・管理できるよう支援するサービスを提供しています。また、多国籍にまたがる給与処理の自動化も手掛けています。現在、従業員数は6,500人を超え、顧客数はAIスタートアップのElevenLabsやNike、Klarna、Shopifyなどを含む35,000社以上に上ります。同業のRipplingやOmnipresent、Automatic Data Processingなどと競合しています。

Bouaziz氏は「一般的に、得られるサービスは支払う金額に比例するという考え方を信じています。Deelは市場の他社よりもややプレミアムなサービスを提供しています」と述べました。競合企業のRipplingは今年3月、Deelに対して営業秘密の不正使用や不公正な競争行為を理由に訴訟を起こしています。これに対しDeelも4月に名誉毀損で逆訴訟を起こし、「Ripplingの訴えは市場でDeelが成功を収めていることへの反発に起因する」と主張しています。

Deelについて
Deelは2019年に米国で設立されたグローバル給与管理プラットフォーム企業です。企業が国際的な人材を雇用する際に各国の労働法を順守し、給与処理を効率化・自動化するサービスを提供しています。成長著しいスタートアップの1つとして注目されています。

 

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