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2025/06/05

Startup Portfolio

TravelTechのHolidu、46百万ユーロを調達し仏レンタル企業Cybevasionを買収

ヨーロッパを拠点に宿泊施設レンタル向けの技術プラットフォームを提供するHoliduは、新たに46百万ユーロの資金調達を実施し、フランスでレンタルポータル「Gites.fr」「Chambres-hotes.fr」を運営するCybevasionを買収しました。買収額は非公開です。今回の資金調達は、同社にとって新規投資家となるKey1 Capitalが主導し、既存投資家のVintage Investment Partners、Prime Ventures、83Northも引き続き参加しました。

 

2014年にドイツで設立されたHoliduは、今回調達した資金をAI技術の開発推進、物件管理ソフトウェア(PMS)事業の強化、そして戦略的市場における更なる事業拡大に活用する予定です。Cybevasionの買収は、Holiduにとってフランス市場での地位強化につながり、同社としては8件目の買収案件となります。今年初めにはFinca Mallorcaを、2024年にはClubruralとFerienwohnungen.deを買収していました。

1998年に設立されたCybevasionは、Holiduのプラットフォームに新たに3万5千軒以上の宿泊施設と年間2,000万人以上のユニーク訪問者を追加することになります。今回の買収により、フランスのホストはオンライン予約や自動決済、価格推奨機能を備えたHoliduのPMS技術を活用できるようになり、既存のHoliduパートナーはCybevasionのポータル経由での露出拡大が期待できます。

 

Holiduの共同創業者兼CEOであるJohannes Siebers氏は、「フランスは既にHoliduにとって最も急成長している市場のひとつです。Cybevasionの人気ブランドを当社のテクノロジーおよび現地サポートチームと組み合わせることで、フランスの何万人ものホストが稼働率向上や国際的な露出増加を実現でき、ゲストにとっても予約プロセスの改善につながります」と述べています。Cybevasionの創業者Jean-Louis Desouche氏は、引き続き事業の責任者として在籍し、同社の従業員も留まる見込みです。

Desouche氏は「現代の旅行者の期待である即時予約や迅速な対応に応えるため、システムの近代化方法を長く探していました。ヨーロッパ全域で強い存在感を持つHoliduと組むことで、革新的かつ直感的で、真に顧客中心のソリューションを見つけることができました」とコメントしています。また、HoliduはAI技術を積極的に取り入れており、最初のAIエージェント導入以降、顧客サポートにかかる負担が大幅に軽減されたとしています。
Holidu共同創業者でCTOのMichael Siebers氏は「テクノロジー全体でAI活用を加速させることで、コストを抑えつつサービスを向上させ、数年前には考えられなかった規模での成長を実現しています」と語っています。Holiduは、2019年10月にも83Northが主導するシリーズEラウンドで1億ユーロの資金調達を行っており、その際には市場拡大と現地オフィス開設のために資金を活用するとしていました。

 

Holiduについて
Holiduは2014年に設立されたドイツ発のレンタルテクノロジープラットフォーム企業で、AI技術を活用して宿泊施設の予約・管理体験を改善しています。独自の物件管理ソフトウェア(PMS)を活用し、ヨーロッパを中心に成長を続けています。Cybevasionをはじめ、これまで複数の企業を買収し、国際的な市場で存在感を高めています。

 

TagsTravelTech

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