Startup Portfolio
AIブラウザのPerplexity、Windows版「Comet」のテストを開始 会話型機能や画像試着機能を搭載
AI検索やブラウジング体験で注目されるスタートアップPerplexityは、独自開発のAIブラウザ「Comet」のWindows版のテストを正式に開始したと発表しました。これは、Apple Silicon搭載のMac向けに先行提供されていたCometの機能を、より多くのユーザー層に拡大する動きとなります。Perplexityはすでに、自然言語によるAIとの対話や、未返信のメールの抽出、さらにはユーザーの写真をアップロードすることで、異なる服装のAI生成イメージを視覚的に確認できる「Try on」機能などをCometに搭載しており、AI体験を中心に据えたブラウザとして位置づけています。
今回、CEOのAravind Srinivas氏がX(旧Twitter)上で発表したところによれば、Windows版の内部テストは少数のユーザーを対象にすでに始まっており、今後の一般公開時期や提供される機能の詳細に注目が集まっています。ただし、AIブラウザ自体は新しい概念ではなく、最近ではOperaが「Neon」を“AIエージェンティック・ブラウザ”として発表するなど、競争は激化しています。一方、Perplexityは直近で物議を醸す動きも見せています。ユーザーの行動データを収集し、よりパーソナライズされた広告を表示するという方針を公表したことで批判を浴び、さらには英BBCからスクレイピングに関する法的措置を受ける可能性があると報じられました。こうした課題にどう対応していくかも、今後の展開を左右する重要なポイントとなりそうです。
Perplexityについて
Perplexityは、自然言語による検索や対話を軸とした次世代AIプラットフォームの開発を手がけるスタートアップです。特に、AI検索エンジンとAIブラウザの融合を進めており、ユーザーがより直感的かつパーソナライズされた情報体験を得られるよう設計されています。Cometブラウザを通じて、AIによる支援が日常的なウェブ利用にも組み込まれる世界を目指しています。
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