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オブザーバビリティプラットフォームのCoralogix、AIエージェントと監視データを連携する「MCP Server」を正式リリース
フルスタック型オブザーバビリティプラットフォームを提供するCoralogixは、AIエージェントが本番環境やステージング環境におけるログ、メトリクス、トレース、SIEM、リアルユーザーモニタリング(RUM)といった監視データに直接アクセスできる「MCP(Model Context Protocol)Server」の正式提供を発表しました。このMCP Serverは、Coralogixの4,000社以上の顧客に向けて公開され、AIエージェントによる障害対応の迅速化や開発・運用ワークフローの最適化を可能にします。MCPは、生成AIモデルClaudeで知られるAnthropicが開発したオープンスタンダードであり、AIと外部ツール・サービス間の接続を容易にするプロトコルです。CoralogixのMCP Serverを活用すれば、開発者は自身のAIエージェントやIDE、チャットオペレーションワークフローにリアルタイムのテレメトリを取り込むことができ、AIを活用した分析や意思決定の精度が向上します。
CoralogixはすでにAI SREエージェント「Olly」を展開しており、今回のMCP Serverはその機能と同様の可視化体験を外部エージェントにも提供するものです。特に、Coralogixのデータは顧客ごとのシステム構成やカスタム属性に応じてきめ細かく検索可能であり、AIエージェントによる状況把握と問題解決をより高精度に支援します。自然言語でメトリクスやイベントを検索することもでき、非エンジニアにも扱いやすいのが特徴です。開発者がすでに使っているツール群(たとえば人気のAIコーディングエディタCursorや一般的なIDE)と統合できる点も魅力です。問題の検知から原因の特定、修正までを同じフロー内で完結できるため、複数ツールを行き来する必要がなくなり、開発・運用の効率化につながります。
CoralogixのVP of AIであるLiran Hason氏は、「MCP Serverの提供によって、顧客は自社のAIエージェントにリアルタイムの本番データへのアクセスを持たせ、独自のAI主導オブザーバビリティ体験を構築できます。公式なMCPサーバーの存在により、信頼性あるソースとして開発に活用できる点も大きな利点です」と語っています。
Coralogixについて
Coralogixは、リアルタイムでのログ解析、APM、SIEM、リアルユーザーモニタリング(RUM)、インフラ監視などをワンストップで提供するフルスタックオブザーバビリティプラットフォームです。インデックスレスアーキテクチャと、データ量に応じたシンプルな料金体系、高速なサポート体制を強みとし、AI性能の可視化やセキュリティ、ガバナンスにも対応した包括的なソリューションを提供しています。
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