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FinTechのStripe オーストラリアで中小企業向け融資「Stripe Capital」を開始、AIと安定通貨で次世代コマースを牽引
Stripeはオーストラリアにおいて、中小企業向けの迅速な融資サービス「Stripe Capital」を開始しました。事業主が長い申請書類や数週間の待機を強いられる従来型融資と異なり、Stripe Capitalは既存の決済データをもとに事前承認を行い、承認後は1〜2営業日以内に資金が口座に振り込まれます。返済は売上から自動控除され、複利利息や延滞料、早期返済手数料は不要で、スピード感を重視する中小企業に適した仕組みです。
同社のオーストラリア・ニュージーランド担当マネージングディレクターKarl Durrance氏は「中小企業は経済の基盤だが、資金調達に苦労している。Stripe Capitalはシンプルな手数料体系と柔軟な返済条件で、彼らの課題を解決する」と述べました。Stripeは現在、豪州・NZ地域で100万人以上のユーザーを抱えており、毎月数万の新規利用者が追加されています。
Stripeの調査では、オーストラリアの経営者の92%が今後厳しい年になると予測しており、コスト増や経済不透明感、顧客維持が懸念点として挙げられています。その一方で、85%が新しいテクノロジー導入に前向きで、70%がすでにAIを業務効率化に活用しています。特にカスタマーサービスや不正検知、営業・マーケティング、製品開発など幅広い分野での活用が進んでいます。また、安定通貨(Stablecoin)の利用も拡大しており、国際送金手段として導入済み、または導入予定の企業は過半数に達しました。Stripeはまた、シドニーで開催したイベントで50以上の新製品アップデートを発表しました。その中には、新しいセルラー対応カードリーダー「Stripe Reader S710」や、複数の決済プロセッサーを管理する「Stripe Orchestration」、スタートアップ向け支援プログラム「Stripe Startups」が含まれています。これにより、Stripeは決済から融資、AI、安定通貨までを統合した「プログラマブル・ファイナンス」の未来を加速させています。
Stripeについて
Stripeは、オンライン決済プラットフォームを提供する米国発のFinTech企業で、あらゆる規模の企業に決済や金融サービスを提供しています。近年は融資、AIエージェント、暗号資産などの新領域にも展開しており、世界中の企業に「インターネットの経済インフラ」を提供することを目指しています。
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