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大規模言語モデルのOpenAIが、CodexにGPT-5-Codexを導入、動的思考能力でコード生成性能を強化
OpenAIは、AIコーディングエージェント「Codex」に新モデル「GPT-5-Codex」を導入したと発表しました。このモデルは従来よりも柔軟に「思考時間」を調整でき、数秒から最長7時間までタスクに費やすことが可能です。その結果、エージェント型コーディングベンチマークで高い性能を示しています。
GPT-5-Codexは、ターミナルやIDE、GitHub、ChatGPTを通じて利用可能で、ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseのユーザーに順次展開されています。将来的にはAPI顧客向けの提供も計画されています。今回のアップデートは、Claude CodeやCursor、GitHub Copilotなど競合が拡大する中で、Codexの競争力を強化する狙いがあります。
同社によれば、GPT-5-Codexはコードリファクタリングや大規模リポジトリを用いたベンチマークにおいてGPT-5を上回る結果を出しました。また、コードレビュー機能も強化され、経験豊富なソフトウェアエンジニアによる評価では、誤ったコメントが減り、実用性の高いフィードバックが増えたと報告されています。
CodexのプロダクトリードであるAlexander Embiricos氏は、性能向上の鍵は「動的思考能力」にあると説明しました。従来のルーター方式とは異なり、GPT-5-Codexは処理の途中で追加の時間や計算資源が必要と判断すれば、リアルタイムで延長できる仕組みを備えています。Embiricos氏によると、場合によっては7時間以上を費やすことも確認されているとのことです。
OpenAIについて
OpenAIは、AI研究と製品開発をリードする米国のスタートアップで、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルを開発・提供しています。Codexはその技術を応用したコーディング支援エージェントで、自然言語からコードを生成し、開発者の生産性を高めることを目的としています。今回のGPT-5-Codex導入により、複雑な開発タスクやコードレビューにおいても強力な支援を提供できるようになりました。
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