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HealthTechのThatch、MyOmeと提携し福利厚生マーケットプレイス初のゲノミクスソリューションを提供開始
個別最適な医療給付を実現するモダンな福利厚生プラットフォームを提供するThatchは、ゲノミクスとリスクモデリングを手がけるMyOmeと提携し、Thatch Marketplace初となるゲノミクスソリューションを発表しました。今回の連携により、MyOmeのゲノム情報に基づくプロアクティブな健康レポートがThatch Marketplaceに組み込まれ、メンバーは最先端の健康インサイトに、より簡単にアクセスできるようになります。
Thatch Marketplaceは、ICHRAs(Individual Coverage Health Reimbursement Arrangements)を活用し、従業員が保険購入に使う非課税の給付枠を通じて、画一的な福利厚生から脱却し、個人のニーズに合わせた医療ソリューションを選択できる環境を提供しています。今回、MyOme Proactive Health(MPH)をエコシステムに統合することで、Thatchは精密医療に基づく健康インサイトへのアクセスを拡大します。MPHは全ゲノム解析に基づくスクリーニングプラットフォームで、潜在的な健康リスクの可視化、遺伝的特性に適合した薬剤の特定、予防やケアの個別最適化を通じて、長期的な健康増進を支援します。
ThatchのCEOであるChris Ellis氏は、ゲノミクスは予防的かつ個別化医療の分野で大きな変革をもたらす一方、これまで企業が導入するにはコストや実用性の面で障壁が高かったと述べています。MyOmeを初のゲノミクスパートナーとして迎えることで、エビデンスに基づく高度な健康インサイトを、コスト効率よく福利厚生として提供できるようになったと強調しています。MyOmeのChief Business OfficerであるYasser Ads氏も、日常の医療判断にゲノムの力を取り入れるという同社のミッションが、Thatchとの提携によって大規模に実現できると述べ、従業員の健康アウトカム改善と雇用主の投資対効果向上の両立につながるとしています。
Thatchのメンバーは、MyOme Proactive Healthを通じて、単一遺伝子に基づく疾患リスクの把握、薬剤反応性を理解するファーマコゲノミクス、心疾患など一般的な疾患の総合的リスクを評価するポリジェニックリスクスコアといった情報を利用できます。米国では医療費の高騰が続き、雇用主にはコスト抑制と従業員の健康向上を同時に実現する福利厚生が求められています。今回の統合により、早期発見による予防重視の医療、短期および長期の医療コスト削減、先進的な福利厚生による人材獲得・定着といった効果が期待されています。
Thatchについて
Thatchは、ICHRAsを活用して企業が個別最適な医療福利厚生を提供できるオールインワンプラットフォームです。FinTechとHealthTechを組み合わせ、従業員が非課税の給付枠を使って自分に合った医療保険や健康サービスを選べる環境を提供します。2023年のローンチ以降、あらゆる業界の1,000社以上を支援し、医療給付の質向上とコスト管理の両立を実現しています。
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