予測型調達プラットフォームのArkestro、業界横断で顧客拡大を加速し2026年に向け成長基調を鮮明に

予測型調達プラットフォームを提供するArkestroは、2025年を通じて業界横断での顧客獲得とエンタープライズ導入が大きく進展したと発表しました。ChevronやValvolineといった市場を代表する企業の導入が進み、調達領域における予測型アプローチの変革が複数の業界で広がっているとしています。

ArkestroのCo-Founder兼CEOであるRob DeSantis氏は、今年見られた業界横断の牽引力は、同社の成長における重要な転換点だと述べています。市場の変動性が高まり、AI時代の到来で迅速かつ高度な意思決定が企業に求められる中、Arkestroはその需要に応えるだけでなく、それを上回る成果を出してきたとしています。2026年に向けては、さらなる勢いとイノベーション、成長が見込まれると強調しました。

2025年の主なマイルストーンとして、Valvolineの新規顧客化、ビジネスアドバイザリー企業BDOとの戦略的パートナーシップ、さらにAramco VenturesおよびAltira Groupが主導した3,600万ドルの戦略投資が挙げられています。また、Deloitteの元Vice ChairであるPaul Wellener氏や、Goodrich Petroleumの元President兼Board MemberであるRobert Turnham氏など、調達・サプライチェーン分野の有力人材をエグゼクティブアドバイザリーボードに迎え、経営体制も強化しました。

Arkestroはさらに、Capgeminiとの戦略提携を発表し、グローバル企業における予測型調達を変革の推進力として位置づけています。両社は共同のGo-to-Market戦略を展開し、ArkestroのAI駆動型・自律的サプライチェーンエンジンを活用して、管理されていない支出やリソース制約といった長年の課題解決を支援します。これにより、クライアントはオペレーティングモデルを再定義し、予測とインテリジェントオートメーションを大規模に活用できるようになるとしています。

事業面でも、Arkestroは2025年を力強い成長で締めくくりました。プラットフォーム上では数千社のサプライヤーから40万点以上のアイテム見積もりが実行され、累計4,100億ドル規模の支出データが活用されています。これにより、数千の品目にまたがる隠れた価値を可視化し、より競争力のある調達成果を導いているとしています。

業界からの評価も相次いでおり、Arkestroは2025/26 ProcureTech100に選出され、さらにSpend MattersとHackett GroupのSolutionMap for Sourcingで3年連続の評価を獲得しました。加えて、ヒューストンで開催された自社イベント「Optimal ’25」には400人超の業界リーダーが集まり、予測型調達がスピード向上やサプライヤー関係強化、次世代サプライチェーン運営にどう貢献するかが議論されました。

Arkestroについて
Arkestroは、AIとゲーム理論を組み合わせた予測型調達プラットフォームを提供する企業です。独自のNegotiation Science、Supplier Science、Process Scienceという3つの科学技術を基盤に、従来の調達を受動的な業務から、成果主導で先回りする機能へと転換します。Fortune 500企業を含む多様な顧客に利用され、埋もれたコスト削減機会の発見、交渉の最適化、サプライヤーとの協働強化を支援しています。