1. Home
  2. News
  3. 建設業向け財務AIプラットフォームを開発する"Agave"がSeries Aで$15Mを調達
2026/07/08

Startup Portfolio

建設業向け財務AIプラットフォームを開発する"Agave"がSeries Aで$15Mを調達

Agaveは、Accelがリードし、Y Combinatorも参加したSeries Aで$15Mを調達しました。AccelはAgaveのSeedもリードしていました。今回の調達により、2021年後半の創業以来の累計調達額は$20M超となりました。

建設業向け財務AIプラットフォームのAgaveは、ゼネコンおよび専門工事会社向けにサービスを提供し、クラウド、ホスティング、オンプレミス環境にまたがる14種類以上のERPおよびプロジェクト管理システムを接続しています。Agaveの製品には、システム間データ統合、買掛金請求書自動化、経費管理、ベンダーコンプライアンス、分析機能、AIエージェント構築機能などがあります。

今回の資金調達は、Agaveの著しい成長を受けたものです。同社は2年以上にわたり黒字経営を維持しており、売上高は前年比で3倍に拡大しました。また、年間売上高が$5Mから$5B超までの500社以上のゼネコンおよび専門工事会社にサービスを提供しています。顧客は商業施設、土木、住宅建設に加え、電気工事、屋根工事、コンクリート工事など幅広い分野にわたり、Evans General Contractors、Stacy Witbeck、Brinkman Construction、Satterfield&Pontikes、RW Dakeなどが含まれます。現在、Agaveは米国およびカナダで80,000件超の建設プロジェクトに利用されており、その総プロジェクト規模は$100B超に達しています。Agaveの顧客は、データ入力、財務レポート作成、複数システム間の原価照合といった業務で、毎月60時間以上を削減できたと報告しています。

建設プロジェクトでは利益率を維持するために財務管理が極めて重要です。建設プロジェクトは通常数年に及び、工事途中で予期せぬ変更が発生し、さらに多数の独立した企業が関与します。そのため、会計処理は一般的な企業会計とは大きく異なります。すべてのプロジェクトは独立した利益センターとして管理され、コストは案件、工程、コストコードごとに追跡されます。また、設計変更や追加工事(Change Order)によって工事範囲が途中で変化します。一般的な会計システムやAIツールはこうした複雑さに対応しておらず、対応可能なシステムであっても数十年前に構築されたオンプレミスまたはリモートサーバー上で稼働するものであり、最新のAPIを前提としていません。

Agaveは4年間をかけて主要な建設業向けプラットフォームとの提携を構築し、14種類以上のERPおよびプロジェクト管理システムとの独自の双方向接続を構築しました。この双方向接続により、Agaveはデータへアクセスし、業務全体をエンドツーエンドで自動化できます。一方、接続機能が限定的な他社ツールでは、個別業務しか管理できません。

Agaveの製品は、置き換えではなく連携と機能強化を重視する思想を反映しています。同社はProcoreやAutodesk Forma Buildなどのプロジェクト管理システム内で、ERPからリアルタイムの財務データを現場チームへ提供します。また、請求書や法人カード利用明細を自動で分類、照合、ERPへ取り込みます。さらに、新規取引先の登録時には、長大な保険関連書類を事前に定義された要件と照合し、要件を満たした場合のみ業務や支払いを承認します。利用者は独自のAIエージェントも構築でき、既製品では対応できない業務固有のワークフローも自動化できます。顧客は毎月数千件に及ぶ業務で80%以上の作業時間削減を実現しています。

Agaveは、建設業界が直面する深刻な人材課題にも対応しています。今後5年間で建設業従事者の41%が退職する一方、25歳未満は全労働人口のわずか10%しか占めていません。現在の業務を支える熟練人材は、若年層が補充される以上の速度で業界を離れています。Agaveのソリューションは、企業のノウハウを形式知化し、業務を自動化し、生産性向上ツールによってチームを支援することで、建設業界の将来にとって不可欠な存在となりつつあります。

「ここ数年で当社の事業規模は2倍以上になりましたが、人員を増やさず対応できている大きな理由がAgaveです。Agaveはプロジェクト管理システムとERPのデータを自動で同期するため、追加工事(Change Order)など現場で発生した情報が誰かが再入力することなく会計システムへ反映されます。また、AIは本来数日かかる作業を数分で完了します。例えば、マスタージョブレポートから47名のプロジェクトマネージャー向けに個別財務レポートを作成したり、さらに数回のプロンプトだけで数百枚の法人カードの数カ月分の利用履歴を分析し、本来顧客へ請求すべきだったにもかかわらず誤って処理された経費を特定したりできます。このような分析は以前であれば数日間の手作業が必要だったため、多くの場合実施されませんでした。今ではAgaveなしで業務を回せるとは思えません。」とRW Dake ConstructionのCFOであるKen Pattridgeは述べています。

TagsConTechFinTechAI

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください