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生成AIのAnthropic、サンフランシスコ湾岸地域にバイオ分野ウェットラボを設置
Anthropicがサンフランシスコ湾岸地域に、生物学の実験を計算機上で模擬するのではなく実際に行うためのウェットラボを設けていたことが、Reutersの報道で明らかになりました。同社はラボの存在を認めた一方、用途については創薬に特化したものではないとしたうえで、それ以上の説明を控えています。同社のライフサイエンス責任者Eric Kauderer-Abramsは同通信に対し、生物学を扱ううえで最終的な検証は当面のあいだ実際のラボ作業にあると考えていると述べ、機械が実験台の作業そのものを担えるかという点についてはごく初期の段階だとしています。
同社はラボの規模、人員、稼働開始時期、バイオセーフティレベルのいずれについても情報を出しておらず、どの程度の作業を扱える施設なのかは外部からは判断できません。生物学的な作業の一部は引き続き外部のパートナーへ委託しており、今回のラボはその体制を置き換えるものではなく加えるものだとしています。ライフサイエンスは人員と支出の両面で同社の主要領域の1つとなっており、調達の責任者や生化学の専門人材の採用も進めています。
一連の動きは単発ではなく、この1年ほどのバイオ分野への投資の延長線上にあります。同社は従業員10人未満のスタートアップCoefficient Bioを約4億ドル相当の株式で買収し、Long-Term Benefit TrustにはNovartisの最高経営責任者Vas Narasimhanが加わりました。研究室での作業向けに設計したソフトウェアClaude Scienceも投入しており、GenentechとBristol Myers Squibbが顧客となっているほか、Novo Nordiskも試験導入に合意しています。一方で同社は、自社モデルが生物兵器の開発に悪用され得る事例を自ら公表してきた経緯があり、Kauderer-Abramsは常にこうした要素の均衡を取っていると述べ、リスクを抑えるために展開は慎重に管理しているとしています。
Anthropicについて
Anthropicとは、2021年に設立されたアメリカの人工知能企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Dario AmodeiとDaniela Amodeiのほか、Ben Mannらが共同創業しました。主力製品は大規模言語モデル群Claudeと、開発者向けAPI、エージェント型のコーディング環境Claude Codeです。モデルの研究開発と法人向け提供を軸に、解釈可能性研究や責任あるスケーリング方針など、安全性を重視した開発体制を特徴とします。AIを安全かつ有益な形で社会に実装することをミッションに掲げています。
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