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AIデータ基盤のVAST Data、モデルとデータを互いに秘匿したまま実行するDataEnclaveを発表
VAST Dataは、機密計算(コンフィデンシャル・コンピューティング)を用いたDataEnclaveを発表しました。企業の機微なデータと、モデル提供者が持つ重みのどちらも外部へ露出させずに、高性能なAIモデルをそのデータへ適用できるようにする仕組みです。同社のVAST DataEngineおよびVAST AI Operating Systemの機能として提供され、基盤にはNvidiaのConfidential Computingを用います。規制対象の情報を外部のAIサービスへ移せない金融機関、医療機関、政府機関などと、信頼できない環境へ自社モデルを置きたくないモデル開発者の双方を想定しています。
従来の暗号化は、保存中と通信中のデータを守るものでした。機密計算はこの保護を実行中まで広げます。DataEnclaveでは、処理を始める前にモデルやデータの持ち主へ実行環境のハードウェア署名付きの証明が渡され、持ち主は自らの方針に照らして鍵を出すかどうかを判断します。VAST Dataも基盤の運用者も、他者の鍵に触れることはありません。処理はCPUとGPUの信頼実行環境で作られた安全な区画の中で動き、仮想マシンとGPUのメモリ、NVLinkの通信が暗号化されます。証明の記録、鍵の払い出し、区画の起動と終了はVAST DataBaseに改ざん困難な監査記録として残り、保護対象の中身を明かさずに、何がどこでどの方針のもとで動いたかを追えます。
提供先は顧客のデータセンター、信頼できるクラウド基盤、主権性を求める環境、外部と完全に切り離したエアギャップ環境までを含みます。証明のサービスは、Cloud Native Computing FoundationのオープンソースであるTrusteeを土台とする構成か、FortanixのConfidential AIとの連携による構成を選べます。共同創業者のJeff Denworthは、モデルの重みは世界で最も価値のある知的財産になりつつあり、基盤となる重みが最先端モデルの価値を決める一方、微調整された重みはAIを使う企業固有の知見を表すようになると述べました。発表には20社を超えるパートナーが名を連ね、モデル側ではCohere、CrowdStrike、Deepgram、Fundamental、TwelveLabsなど、ハードウェア側ではCiscoとSupermicroが参加します。現時点では先行公開の段階で、出荷は2027年第1四半期を予定しています。
VAST Dataについて
VAST Dataとは、2016年に設立されたAIデータ基盤の企業で、本社はニューヨーク、研究開発の中心はイスラエルのテルアビブにあります。XtremIOで研究開発を率いたRenen Hallak、Kaminario出身のShachar Fienblit、CTERA Networks出身のJeff Denworth、Alon Horevが共同創業し、HallakがCEOを務めます。DASEと呼ぶ分離型の共有アーキテクチャを基盤に、ストレージ、データベース、分散処理、エージェントの実行環境を1つのソフトウェア基盤へまとめたVAST AI Operating Systemを提供しています。階層化されたストレージを前提としない設計で、AIと高性能計算の作業を支えることを目指しています。
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