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マイクロソフト、イスラエルのスタートアップPeer5社を買収し、ビデオストリーミングソフトウェアを強化
マイクロソフトは、ビジネスコミュニケーションプラットフォームであるMicrosoft Teamsのライブストリーミングを改善するために、イスラエルのビデオストリーミング企業であるPeer5を買収しました。マイクロソフト社は、買収の詳細を明らかにしていません。
Peer5社の技術は、特にパンデミックの発生以降、コミュニケーションのオンライン化が進む中で、マイクロソフトのソフトウェアを使用する企業がストリーミングのニーズに対応するのに役立ちます。
マイクロソフトは、「職場でのライブストリーミングが一般的になるにつれ、大企業は信頼性の高いエンタープライズ・ビデオ・ストリーミング・ソリューションを必要としています。今回Peer5を買収したのは、Teamsのネットワーク・パフォーマンスを最適化しながら、安全で高品質な大規模ライブ・ビデオ・ストリーミングを配信する能力を拡大するためです」と述べています。
Peer5社は、イスラエル人のHadar Weiss氏、Guy Paskar氏、Shachar Zohar氏によって2012年に設立されました。Start-Up Nation Centralによると、430万ドルを調達したに過ぎません。同社は、ブラウザ内で動作するエンタープライズコンテンツデリバリーネットワーク(eCDN)を提供し、メッシュネットワーク技術によって帯域幅の使用を最適化する。マイクロソフト社は、この技術が大規模な会議やバーチャルイベントで顧客を支援する予定と述べています。
Peer5社によると、同社は最大200万人の同時接続ユーザーによるライブ・オンライン・イベントを実現しており、同社の製品は合計で10億人以上に利用されています。
Peer5社のWeiss氏は、今回の買収を発表した記事の中で、次のように述べています。「多くの社員が同時にストリーミングを行うと、ネットワークが混雑します。このような事態は、全員参加の会議や大規模なトレーニングセッション、あるいはEメールで送られてきたビデオへのリンクを全員が開いたときなどに発生します。当社の技術は、既存のネットワークインフラを変更することなく、可能な限り効率的な方法でこの問題を解決します。最近、Teams Live Eventsの需要が劇的に増加しており、それに伴い、よりシームレスなソリューションが求められています」
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは4月、Teamsの1日あたりのアクティブユーザー数が1億4500万人になったと発表しました。パンデミックが始まる前の同ソフトウェアのユーザー数は3,200万人でした。
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