イスラエルのFinTech企業Futora社が600万ドルを調達

イスラエルのFinTech企業であるFutora社は、600万ドルの資金調達に成功しました。このラウンドには、TAU Ventures、North First Ventures、シリコンバレーのJ-Ventures、そしてイスラエルとウルグアイで活動するシリアルFinTech起業家のSergio Fogel氏が参加しました。今回調達した資金は、継続的な製品開発と、欧州および米国での販売プロセスの構築に使用されます。

Futoraは、イスラエルのFinTechの先駆者の一つであるModelity TechnologiesをドイツのLPAに売却した後、Asaf Seri氏と Ayal Leibowitz氏によって2020年に設立されました。Futoraは、当初Modality Marketplaceと呼ばれていましたが、Modelity Technologies内の革新的なベンチャーとして始まり、後に独立した会社として設立されました。このソリューションは、Modelity Technologiesで得た技術とノウハウを活用しています。Futora社のビジョンは、通常、エリート富裕層向けに提供されている個人向け投資商品を、すべての人が利用できるようにすることです。このソリューションは、手作業を排除したアルゴリズムに基づいており、リテール銀行や大手投資銀行が金融商品のヘッジ手段を使って取引を行う洗練されたマーケットプレイスを備えています。現在、このシステムに接続している世界の投資銀行は10行で、リテール銀行にデリバティブを供給しています。同社のプラットフォームは現在、イスラエル国内および海外の多数の銀行で試験的に導入されています。これらの試験運用を通じて、個人顧客向けに1,000件以上の個人預金が作成され、顧客1人当たりの金額はわずか数千ドルからとなっています。

Futora社のCEO兼共同設立者であるAsaf Seri氏は、次のように述べています。「私たちと投資家の皆様にとって、Futoraは単なるベンチャー企業ではありません。情熱を持って取り組んでいます。FinTechの分野で長年活躍してきた私たちは、従来、一部のエリートだけが利用していた業界を変革し、すべての人が利用できるようにしたいと考えました。私の夢は、数年後には、自分のリスクレベルや好みにぴったり合った商品に投資したい人が、Futoraのアイコンをクリックしてくれるようになることです」

TAU Venturesのマネージングパートナー、Nimrod Cohen氏は、次のように述べています。「Futoraは、何十年も変わっていない分野で独自のノウハウを持つ経験豊富なチームが率いる特別な会社です。我々は、Futoraの旅の最初から参加できることを嬉しく、また誇りに思っており、この会社が業界に真の変化をもたらす可能性が高いと信じています。」