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イスラエルの回路基板スタートアップCADYが、AI検査技術で300万ドルを調達
イスラエルのプリント基板(PCB)メーカーCADYは、回路基板の設計を検査するAIベースのソフトウェアを開発するため、300万米ドルの資金調達に成功しました。このソフトウェアは、機械学習を利用して、回路基板の部品と基板の設計を比較し、すべてが正しい場所にあり、最終製品に間違いがないことを確認します。これにより、品質管理を行い、製造工程を大幅に高速化・効率化することができます。今回の資金調達は、CADYの将来の取締役会長であるUdi Peless氏と、Visionmapというプロジェクトでイスラエル防衛賞を受賞し、最終的に防衛技術企業のRafael Advanced Defense Systemsに買収されたTeramips TechnologiesのPavel Radziviovsky氏とVadim Zlotnik氏が中心になって行われたものです。今回の資金調達ラウンドの参加者の中には、以前にもこのスタートアップに投資したことのあるテルアビブ大学のベンチャーキャピタルファンドTAU Venturesも含まれています。
CADYのCEOであるGilad Shapiraは、AIを用いた高度な検査技術に対する業界の要望を強調し、次のように述べています。「チップ市場とともに、電気回路市場も、設計の複雑さと回路図の検査という点で、ここ数十年で非常に大きな増加を経験しています。自動車、コンピュータ、携帯電話、その他の電子機器用に作られる各回路は、より高密度で複雑になっており、より多くの部品が埋め込まれているため、検査が難しくなっています。今、これまで以上に、AI技術に基づく、電気回路図の自動検査ツールの必要性が差し迫っています。我々が開発したシステムは、電気基板設計理論と機械学習の両分野を融合し、電気部品のデータシートを読み取り、電気回路図の検査を即座にかつ包括的に行うことができる、この種のものとしては初めてのものです。」
CADYは、Shapira、CTOのTal Ben Porath、研究責任者のOr Shabtaiの3人のIDF軍情報部出身者によって2020年に設立されました。また、チップメーカーのインテルと協業し、同社のスタートアップ・プログラムに参加しています。
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