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2022/03/24

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イスラエルが量子コンピュータークラブにデビュー

イスラエルのワイツマン科学研究所は、同国初の量子コンピューターの開発に成功したと発表しました。量子コンピューターは世界に約30種類ありますが、イオントラップと呼ばれる先端技術に依存するものは10台未満です。このコンピューターは、複雑系物理学科のOzeri教授が率いるチームによって製作されました。そして、このチームはこれにとどまることなく、さらに大きなコンピュータの開発に取り組んでいます。ワイツマン科学研究所には、世界初のコンピュータの1つであるWEIZACがあり、「イスラエルには沼地とラクダしかなかった1950年に作られました。今やイスラエルは技術帝国であり、量子コンピューティング競争でもトップランナーでないわけがありません」とOzeri教授は言います。

 

量子コンピュータは、「量子アドバンテージ」と呼ばれる量子超越に到達することが期待されています。これは、最も強力な古典コンピュータを使った場合でも、優位な計算を処理を行えることです。量子力学とは異なる法則に基づくこの新しいコンピューティングシステムは、解読不可能な暗号から市場の変動予測、医薬品や材料、AIシステムの開発加速など、数多くのアプリケーションに応用されることが期待されています。量子ビットは複数の場所に同時に存在することができるため、複数の計算を並行して行うことができ、膨大な計算能力の扉を開くことができるのです。

 

「過去10年間で、Google、Amazon、IBMなどの民間企業が量子コンピュータの開発競争に参加し、米国、中国、EUは、この分野の発展に向けた大規模な戦略プログラムを開始しました」と、Ozeri氏は言います。ワイツマンのコンピュータは5量子ビットのマシンであり、これはIBM社が量子コンピュータをクラウドサービスとして初めて提供したときに達成した水準とほぼ同じです。現在建設中の新しいコンピューターは、その1950年代の最初のコンピューターへのオマージュとしてWeizQCと名付けられ、64量子ビットで動作する予定です。

 

TagsIsraelTechnology

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