イスラエルの建設技術スタートアップBuildotsは、英国を代表する建設・デザイン展示会London Buildで開催された2022 London Construction Awardsで「Construction Software of the Year」を受賞しました。Buildotsは、「Product Innovation of the Year」と「Technological Innovation of the Year」部門でも最終選考に残っています。&nbsp;Buildotsは、ハードハットに取り付けた360度カメラでデータを収集し、そのデータを人工知能（AI）で処理することで、建設チームが情報に基づいた意思決定を行い、資源効率の向上、コストのかかるミスの削減、時間の短縮を実現することを可能にします。この技術は現在、英国、欧州、米国、中東、アジアで使用されています。&nbsp;テルアビブとロンドンを拠点とするBuildotsは、過去にLinkedInの2021年と2022年のイスラエルのトップスタートアップに選ばれ、最近6000万ドルのシリーズC資金調達ラウンドを完了し、総資金調達額は1億600万ドルに達しました。BuildotsのCEO兼共同創業者のRoy Danonは、「より良い建築を可能にするために継続的に努力している中で、テクノロジーを使って最終的に世界の建設業界に効率性と透明性をもたらす方法をリードしている私たちが、この評価を受けることを光栄に思います」と述べています。&nbsp;

medium_const.jpeg.png

small_const.jpeg.png

thumbnail_const.jpeg.png

const.jpeg.png

BuildotsのAI製品がConstruction Software of the Yearに選ばれる

医療機関向けエンゲージメントおよび決済ソリューションを提供するRevSpringは、自社の患者エンゲージメントプラットフォーム「Engage IQ」が、第9回MedTech Breakthrough Awardsにおいて「最優秀患者コミュニケーションソリューション」に選ばれたことを発表しました。Engage IQは、患者が診察前から診察後まで一貫した体験を得られるよう設計された統合プラットフォームです。患者データに基づいた高度な分析を活用して、スタッフの負担軽減、治療成果の向上、患者満足度の改善を図り、長期的な患者との信頼関係を育みます。RevSpringのCEO、Scott MacKenzie氏は、「Engage IQは、クライアントに対して、収益向上や患者自身による手続きの簡略化に加え、デジタル優先の戦略により郵便コストの削減など、具体的な成果をもたらしています。今回のMedTech Breakthrough Awardで最優秀ソリューションに選ばれたことは、革新的な患者エンゲージメント・決済ソリューションを提供し、医療機関の成果向上に貢献する当社の取り組みが評価された証です」と述べました。Engage IQは患者行動の深い理解を基盤とし、プロバイダーが保有するデータを分析して、特定の患者グループに最適なコミュニケーションを予測・実行します。これにより収益性、コスト削減、スタッフ効率、患者体験の大幅な改善を可能にします。&nbsp;MedTech Breakthroughのマネージングディレクター、Steve Johansson氏は、「Engage IQは、データに基づいて患者一人ひとりに最適化されたシームレスな体験を提供し、医療現場のコミュニケーションを革新しています。個別のソリューションでは断片化され複雑になる医療現場のコミュニケーションを、統合されたインテリジェントなプラットフォームとして提供することで、患者が積極的に医療に参加し支払いを行う環境を整えています」と評価しています。MedTech Breakthrough Awardsは、医療およびデジタルヘルス分野で世界的に優れた革新的企業や製品を表彰するもので、今年は18カ国以上から多数の応募がありました。&nbsp;RevSpringについて RevSpringは、患者が積極的に医療サービスに参加し支払いを行うことを促進するエンゲージメントと決済ソリューションを提供しています。患者の理解を中心に据えた統合型プラットフォーム「Engage IQ」を開発し、診察前から診察後、支払いまでを一貫して管理・最適化できる環境を整備しています。同社は2025年に患者金融エンゲージメント、2024年に患者コミュニケーションの分野でBest in KLAS®に選出され、2023年には患者エンゲージメントの新機能部門でKLASによって第1位に評価されています。&nbsp;

medium_RevSpring.png

small_RevSpring.png

thumbnail_RevSpring.png

RevSpring.png

ヘルステックのRevSpring、MedTech Breakthrough Awardsの最優秀患者コミュニケーションソリューションに選出

フランスのAIスタートアップMistral AIは、企業向けに新たなチャットボット「Le Chat」を公開しました。今回の製品発表は、同社の収益が急増する中で行われました。共同創業者兼CEOのArthur Mensch氏は、Reutersに対し、「この100日間でビジネス規模は3倍に成長し、特にヨーロッパおよび米国外の市場で大きく伸びました。米国内での成長も非常に速いペースで進んでいます」と述べています。&nbsp;今回発表された「Le Chat」は、今年2月にリリースしたオープンソース版アシスタントの法人向けバージョンです。MicrosoftのSharePointやGoogle Driveなどのコンテンツ管理システムと連携可能で、企業は自社のクラウド環境で同製品を利用でき、Mistralにデータ管理を依存する必要はありません。Mistralの企業評価額は60億ドルですが、収益の詳細は非公開です。一部の報道では、昨年の収益は約3000万ドルと推定されています。Mensch氏は今年初め、バルセロナで開催されたMobile World Congressでのインタビューで、同社が今後発表するAIモデルはDeepSeekの最新バージョンを超える性能を実現すると語っていました。PYMNTSのCEOであるKaren Webster氏は、最近の記事で「OpenAIなどが開発する大規模言語モデルは、単なる親しみやすいチャットボットの域を超え、ユーザーが150語程度のプロンプトを入力するだけで商品の購入を完結させるような、AIによるショッピングアシスタントへと急速に進化しています」と述べ、こうした動きがリテール業界の根本的な変革をもたらす可能性を指摘しています。Webster氏によれば、今後の消費者行動は、これらのプラットフォームがどのように収益化を図るか、また消費者に提示する商品をどのような基準で選ぶかという2つの重要な課題にかかっています。「こうした疑問にどう答えるかによって、AIチャットボットが真の意味でのパーソナライズされたコマースを提供するのか、それとも現在のような『有料広告型』の検索・購買プラットフォームの高度版にとどまるのかが決まります」と指摘しています。&nbsp;Mistralについて Mistral AIは、フランス発のAIスタートアップ企業で、大規模言語モデル（LLM）を中心に、オープンソースおよび法人向けのAIチャットボットやアシスタントを開発しています。高度な自然言語処理技術を活用し、企業が効率的に業務を自動化し、生産性を向上させるためのAIソリューションを提供しています。&nbsp;

medium_MistralAI.png

small_MistralAI.png

thumbnail_MistralAI.png

MistralAI.png

企業向けAIチャットボットのMistral、収益が3倍増の中、新製品「Le Chat」を発表

データ統合分野のグローバルリーダーである米国カリフォルニア州拠点のFivetranは、AI時代を見据えてデータ活用機能を強化するため、リバースETLやデータアクティベーション、オペレーショナルアナリティクスを専門とするスタートアップCensusの買収に合意したと発表しました。FivetranはOpenAI、LVMH、Pfizer、Verizon、Spotifyなどの大手企業を顧客に持ち、SaaSアプリケーションやデータベース、ファイルなど多様なデータをクラウド上のデータレイクなどに集約・統合するソリューションを提供しています。&nbsp;今回の買収により、Fivetranはデータ統合だけでなく、データウェアハウスからCRMや広告プラットフォームなどの業務システムにデータをリアルタイムで同期する「リバースETL」の機能を取り入れ、企業がデータを一元管理し、リアルタイムかつ自動的に意思決定へと活用できる完全管理型プラットフォームを提供することになります。買収は現金と株式の組み合わせで行われ、具体的な金額は非公開です。買収手続きは通常の承認プロセスを経て完了する予定です。&nbsp;FivetranのCEOであるGeorge Fraser氏は、「今回の買収は当社にとって大きな一歩であり、顧客にとっても非常に意義深い出来事です。私たちの顧客は長年、単なるデータ集約だけではなく、リアルタイムでデータをビジネスに直接活用できるよう求めていました。Censusの統合によって、その要望を叶えることが可能になります」と述べています。2018年に設立されたCensusはサンフランシスコに本社を構え、現在200人以上の従業員を抱えています。買収後はCensusのチーム全体がFivetranに加わり、共同創業者でCEOのBoris Jabes氏も経営陣に参画し、データアクティベーション戦略を牽引します。&nbsp;Jabes氏は、「企業が真に必要としているのは、信頼性が高くモデリングされたデータをリアルタイムで日常業務に活かすことです。Fivetranはこれまでデータ統合のシンプルさと信頼性の業界基準を築いてきました。両社が手を組むことで、オペレーショナルアナリティクスとAIを活用したデータ活性化において最も包括的で信頼できるプラットフォームを提供できるようになります」とコメントしています。Fivetranにとって、Censusは2021年に買収したHVR（エンタープライズ向け変更データキャプチャ）とTeleport Data（現Fivetran Teleport Syncの基盤）に続く3件目の買収となり、同社の年間経常収益（ARR）は最近3億ドルを突破しています。&nbsp;Fivetranについて Fivetranは、企業が異なるデータソースからの情報をクラウド環境にリアルタイムで統合し、分析や意思決定に活用するためのソリューションを提供するデータ統合プラットフォームのグローバルリーダー企業です。特にシンプルで安定性の高いデータ連携に定評があります。

medium_fivetran-ar21.png.png

small_fivetran-ar21.png.png

thumbnail_fivetran-ar21.png.png

fivetran-ar21.png.png

データ統合のFivetranがAI時代を見据えCensusを買収、データ活用基盤を強化

ヒト移植用の臓器不足問題を解決すべく、遺伝子工学技術を駆使してヒトに適合する臓器の開発を目指すバイオテクノロジー企業eGenesisは、新たに最高医療責任者（CMO）としてJay Barth医学博士を経営陣に迎え入れることを発表しました。Barth博士は25年以上にわたり、臨床開発や医療関連業務で豊富な経験を持ち、直近ではAscidian TherapeuticsのCMOを務めていました。eGenesisのCEOであるMichael Curtis博士は、「Barth博士は当社の優秀なチームに加わり、今後の重要な臨床開発の推進役となります。彼の革新的治療法に関する豊富な経験は、当社が進める独自の科学的アプローチにおいて大変貴重です。ヒト適合臓器を開発し、臓器不全治療を劇的に進化させるというミッションに向け、彼の貢献を期待しています」と述べています。Barth博士は、「移植医療の分野で画期的な取り組みを進めるeGenesisに、この重要なタイミングで参加できることを非常に嬉しく思います。専門的なチームと協力しながら、臨床能力をさらに強化し、臓器移植という分野における大きな課題に取り組んでいきたいです」と抱負を語りました。&nbsp;Barth博士は、大手製薬企業およびバイオテクノロジー企業において数々の要職を歴任してきました。直近ではAscidian TherapeuticsでRNAエクソン編集技術の臨床開発を推進し、その前にはLexeo TherapeuticsのCMOとして、臨床および規制関連の組織構築を主導しました。また、Amicus TherapeuticsのCMO時代には、稀少疾患分野の治療法をフェーズIからIVまで大規模に発展させました。それ以前はPTC Therapeutics、Merck、Altana Pharma US、Eisai Medical Researchなどでも重要なポジションを務めています。Columbia大学で学士号を取得後、ペンシルベニア大学医学部で医学博士号を取得したBarth博士は、米国人類遺伝学会および米国遺伝子・細胞療法学会のメンバーであり、多数の医学論文にも著者として名を連ねています。&nbsp;eGenesisについて eGenesisは遺伝子編集技術を利用してヒトに安全で効果的に移植可能な臓器を開発し、世界的な臓器不足の解消を目指しています。独自のゲノム編集プラットフォームを通じて、種間の分子レベルの不適合性やウイルス感染リスクを克服する技術を有しており、現在は腎臓移植、急性肝不全、心臓移植に関する前臨床段階での成果をもとに臨床開発を推進しています。&nbsp;

medium_eGenesis.png

small_eGenesis.png

thumbnail_eGenesis.png

eGenesis.png

BioTechのeGenesisが新たに医療責任者としてJay Barth博士を任命

給与の即時受取（Earned Wage Access）ソリューションを提供するDailyPayは、カナダ市場で同社のプラットフォームを新規および既存の顧客向けに提供開始することを発表しました。DailyPayが海外展開を行うのは、2024年9月のイギリス市場進出に続いて2カ国目となります。イギリスにおいては、従業員が自身の稼いだ給与を早期に受け取ることで財務管理を改善できるサービスを提供しています。&nbsp;カナダ市場への進出により、DailyPayは従業員が自身の収入に対する管理を強化できるようサポートすると同時に、企業側の人材維持、従業員の生産性向上、職場満足度改善を支援します。また、国際的にサービスを展開する中で、日々の労働者が自分の収入をより効率的に管理し、貯蓄や資産形成の機会を得ることを支援する姿勢を強調しています。さらにDailyPayは、企業規模や業種を問わず幅広い企業と提携しており、カナダにおける最初のクライアントとして、Hotel Equities、Sekure Payments Experts、Bamford Product、Kids &amp; Company、HGSといった企業名を挙げています。これらのパートナー企業に対して、従業員の経済的ウェルネスおよび人材定着率の向上に貢献することを目指します。最近のDailyPayの動向としては、米国市場においてもサービスの機能を拡充しています。具体的には、DailyPayのVisaプリペイドカードに連邦税還付金を直接入金することで、最大5日間早く還付金を無料で受け取れる機能を提供しています。これは、労働者の経済的安定を向上させるための同社の取り組みの一環です。&nbsp;DailyPayについて DailyPayは、給与即時受取（Earned Wage Access）を提供する金融サービス企業です。従業員が稼いだ給与を給料日前に受け取れるようにすることで、経済的安定性の向上や、企業側の従業員満足度・定着率の改善を実現しています。米国を拠点に英国、カナダなど国際市場へも展開を広げています。&nbsp;

BuildotsのAI製品がConstruction Software of the Yearに選ばれる

関連ニュース

不動産および建設分野向けの保険リスク管理システムを提供する"Jones"がSeries Bで$15Mを調達

建設業界向けの資材管理プラットフォームKojo、ソフトウェア部門でInc.の「2024年ビジネスでのベスト企業」に選出

建設会社が建材の環境ラベルを義務付ける新しいEU法準拠を支援するソフトウェアを開発する"Emidat"がSeedで€4Mを調達

資材および在庫管理プラットフォームKojo、倉庫製品をプレハブ提供で拡大

ガス・電気事業者向けデジタル建設管理ソフトを提供するLocusview、UDCを認定導入パートナーに任命

住宅建設業務向けコネクテッド・クラウド・プラットフォームの"Higharc"がSeries Bで$53Mを調達

商業建設向けの保険技術プラットフォームを開発する"Shepherd Labs"がSeries Aで$13.5Mを調達

Suffolk TechnologiesがExodigoと連携し、建築プロジェクトの改善を目指す

最新ニュース

ヘルステックのRevSpring、MedTech Breakthrough Awardsの最優秀患者コミュニケーションソリューションに選出

企業向けAIチャットボットのMistral、収益が3倍増の中、新製品「Le Chat」を発表

データ統合のFivetranがAI時代を見据えCensusを買収、データ活用基盤を強化

BioTechのeGenesisが新たに医療責任者としてJay Barth博士を任命

FinTech給与即時受取サービスのDailyPay、カナダ市場へ進出

Contact