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広範囲の神経感覚炎症性疾患の治療薬を開発する"Escient Pharmaceuticals"がSeries Cで$120Mを調達
Escient Pharmaceuticalsは、NEA, Abingworth, Forge Life Science Partnersが共同でリードし、Avego, PFM Health Sciences, The Eleven Fundが新たに参加し、既存投資家のThe Column Group, 5AM Ventureなども参加したSeries Cで$120Mを調達した。
Escient Pharmaceuticalsは、広範囲の神経感覚炎症性疾患の治療薬として新規の低分子治療薬の開発を進めている臨床段階の企業です。
今回の資金調達で得られた資金は、いくつかの適応症におけるfirst-in-classの製品候補2種のパイプラインを推進するために使用されます。これには、慢性自然じんま疹(CSU)、慢性誘発性じんま疹(CindU)、アトピー性皮膚炎(AD)におけるEP262(MRGPRX2アンタゴニスト)の臨床概念実証試験と胆汁性そう痒症におけるEP547(MRGPRX4アンタゴニスト)の臨床試験が含まれます。
Escient Pharmaceuticalsは、Mas関連Gタンパク質共役型受容体(MRGPR)と呼ばれる新しい細胞表面受容体のクラスに着目しています。MRGPRは、皮膚、気道、消化管などの重要なバリア組織で互いに近接して存在する感覚神経細胞と免疫細胞上に発現する化学感覚受容体です。MRGPRは、アレルギー性疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、疼痛、そう痒症など、多くの慢性疾患の特徴である神経・免疫の過剰活性化を媒介します。
Escient PharmaceuticalsのCEOは、「MRGPRX2およびMRGPRX4の活性化を低分子拮抗薬で特異的に阻害することにより、他のアプローチで見られるような深刻な副作用を伴わず、深刻な神経感覚炎症性疾患に対する新規作用機序の有効な内服薬開発を目指します。この重要な資金調達により、当社のパイプラインを複数の適応症で臨床的な概念実証に進めるための絶好のポジションを得ることができます。」と述べています。
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