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2025/09/11

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RetailTechのRetailNext、新学期商戦データで2025年の消費行動を分析

小売業にとって新学期商戦は重要なシーズンですが、2025年は家族がより慎重に買い物を行ったことが明らかになりました。RetailNextが7月から8月にかけて米国の数千店舗で700万件以上のショッピングデータを分析したところ、買い物の回数は減少したものの、1回あたりの支出額は増加するという傾向が確認されました。

 

消費者は訪問回数を絞りつつ、アパレルを中心に購入を行い、全体の支出は前年並みを維持しました。7月は前年比+0.4%、8月は-0.7%と安定しており、1人あたりの支出額はそれぞれ+2.2%、+1.8%増加しました。一方で、購入点数は減少し、商品単価は上昇しました。カテゴリー別では、衣料品は堅調でしたが、靴は7月-4.7%、8月-7.3%と大きく減少。ただし新学期直前には需要が急増しました。美容関連やジュエリー、ホーム用品などの非必需品カテゴリーは軒並み低迷しました。店舗形態では、従来型のショッピングモールが比較的堅調で、アウトレットやライフスタイルセンターは不振でした。地域別では中西部が最も堅調で、東海岸や西海岸は大きな落ち込みを見せました。

 

これらの結果は、消費者が必需品を優先し、慎重に支出をコントロールしていることを示しています。この傾向は年末商戦にも引き継がれる可能性があり、少ない買い物回数でより大きな買い物かご、そして「価値」に重点を置く行動が予想されます。RetailNextの分析責任者Joe Shasteen氏は「新学期の買い物客は慎重かつ決断力を持って行動した。これは今後のホリデーシーズンにも影響を及ぼすだろう」と述べています。

 

RetailNextについて
RetailNextは、実店舗にEC型のショッパー分析を導入した最初のリテール向けIoTプラットフォーム企業です。来店者の行動データを自動的に収集・分析し、リアルタイムでの体験向上と売上改善を支援しています。2024年にはFast Companyの「最も革新的な小売企業」に選出され、世界100カ国以上、560社を超える小売業者に利用されています。本社はカリフォルニア州キャンベルにあります。

TagsRetailTechUnited States

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