Startup Portfolio
RetailTechのRetailNext、新学期商戦データで2025年の消費行動を分析
小売業にとって新学期商戦は重要なシーズンですが、2025年は家族がより慎重に買い物を行ったことが明らかになりました。RetailNextが7月から8月にかけて米国の数千店舗で700万件以上のショッピングデータを分析したところ、買い物の回数は減少したものの、1回あたりの支出額は増加するという傾向が確認されました。
消費者は訪問回数を絞りつつ、アパレルを中心に購入を行い、全体の支出は前年並みを維持しました。7月は前年比+0.4%、8月は-0.7%と安定しており、1人あたりの支出額はそれぞれ+2.2%、+1.8%増加しました。一方で、購入点数は減少し、商品単価は上昇しました。カテゴリー別では、衣料品は堅調でしたが、靴は7月-4.7%、8月-7.3%と大きく減少。ただし新学期直前には需要が急増しました。美容関連やジュエリー、ホーム用品などの非必需品カテゴリーは軒並み低迷しました。店舗形態では、従来型のショッピングモールが比較的堅調で、アウトレットやライフスタイルセンターは不振でした。地域別では中西部が最も堅調で、東海岸や西海岸は大きな落ち込みを見せました。
これらの結果は、消費者が必需品を優先し、慎重に支出をコントロールしていることを示しています。この傾向は年末商戦にも引き継がれる可能性があり、少ない買い物回数でより大きな買い物かご、そして「価値」に重点を置く行動が予想されます。RetailNextの分析責任者Joe Shasteen氏は「新学期の買い物客は慎重かつ決断力を持って行動した。これは今後のホリデーシーズンにも影響を及ぼすだろう」と述べています。
RetailNextについて
RetailNextは、実店舗にEC型のショッパー分析を導入した最初のリテール向けIoTプラットフォーム企業です。来店者の行動データを自動的に収集・分析し、リアルタイムでの体験向上と売上改善を支援しています。2024年にはFast Companyの「最も革新的な小売企業」に選出され、世界100カ国以上、560社を超える小売業者に利用されています。本社はカリフォルニア州キャンベルにあります。
関連ニュース
RetailNext に興味がありますか?
最新ニュース
TECHBLITZに弊社 秋元 Co-Founder & General Partnerのインタビュー記事が掲載されました
2025/09/14
住宅担保信用枠に裏付けられた初の成功したクレジットカードを構築した"Aven"がSeries Eで$110Mを調達し評価額は$2.2Bに拡大
2025/09/11
世界が新しい素材を発見・開発する方法を革新するためのプラットフォームを開発する"CuspAI"がSeries Aで$100Mを調達
2025/09/11
従来の窒素系合成肥料に代わる有機液体窒素肥料を開発するClimateTechの"Nitricity"がSeries Bで$50M
2025/09/11
イスラエル発で新たなソフトウェア境界を保護する初のエンドポイントセキュリティPFの"Koi"がSeedとSeries Aで合計$48Mを調達
2025/09/11