Startup Portfolio
Next-Gen DataのMooncakeが、Postgresベースで次世代検索・分析を加速、シンプルなデータ基盤を提案
Mooncakeは、次世代の検索・分析システムを構築するスタートアップとして、複雑化するデータ基盤を再定義しようとしています。創業者のZhou氏、Cheng氏、Pranav氏は、MemSQL(現SingleStore)で10年以上データベース開発に携わってきた経験を活かし、シンプルかつ原則に基づいたデータシステムを目指しています。彼らは「単に技術的に優れたシステムではなく、普遍的な原則に根差したデータ基盤が必要だ」と強調しています。
Mooncakeの基本理念は3つです。第一に、現代の開発チームが直面する「複雑すぎるデータスタック」や「場当たり的な簡易基盤」の両極端を解消すること。第二に、データベースエンジンがコモディティ化しつつある中で、IcebergやDeltaのようなオープンテーブルフォーマットを活用し、データを一元的に管理すること。第三に、ストレージとコンピュートの分離を前提とし、人間だけでなくエージェント(AI)にとっても効率的な仕組みを提供することです。
Mooncakeはすでに、Postgresに直接カラムストアテーブルを追加する「pg_mooncake」を発表しており、Neon上で利用可能です。これにより、従来のPostgresユーザーは既存の環境を保ちつつ、1000倍高速な分析を実現できます。さらに、Polars、DuckDB、Pandasといった分析ツールからも追加の整形作業なしで利用可能であり、ユーザーはデータフレームの煩雑な扱いから解放されます。こうしたアプローチは、データ分析を日常業務にシームレスに統合する新たな方法を提示しています。
Mooncakeについて
Mooncakeは、MemSQL出身のエンジニアによって設立されたデータシステム企業です。Postgresを中心に据えたシンプルかつ強力な検索・分析基盤を提供し、オープンフォーマットやストレージとコンピュートの分離といった原則を重視しています。同社はKhosla Venturesや業界の著名投資家から支援を受けており、データ基盤の複雑さを排し、より多くの開発チームが簡潔にデータを扱える未来を目指しています。
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