アイデンティティセキュリティAkeylessが、AIエージェントのアイデンティティを守る新基盤を発表 静的認証情報を排除しゼロトラストを実現

Akeylessは、急増する自律型AIシステムを安全に採用・運用するための新ソリューション「AI Agent Identity Security」を発表しました。Secrets管理とマシンIDセキュリティで実績のある同社は、過去4年間で年平均560％の成長を背景に、累計2200億件超のマシンアイデンティティ相互作用を保護。今回、その専門性をAIエージェント領域に拡張し、企業のAIエージェントIDを統合的に保護・管理します。多くの組織（95％超）が今後12カ月でAIエージェント導入を見込む一方、拡大するデジタルID（アクセス権・特権・自律性）に対する統制・監査が追いつかず、重大リスクが顕在化しています。実際、公開AI拡張パッケージから多数のシークレット／アクセストークンが発見され、コネクタに悪意のあるプロンプトを注入してAPIキーを引き出す手口も報告されています。元NSA長官のMike Rogers提督は、「AIエージェントは自らの資格情報を“認識”しているという設計上の弱点があり、広範なデータへの権限付与と組み合わさることで攻撃面が急拡大する」と警鐘を鳴らします。

Akeylessは、人間中心かつ静的な前提で作られた従来ツールでは対応不能だとして、AI時代に適合する「動的・検証可能・シークレットレス（Secretless）」なIDモデルを提示。すでに提供中の SecretlessAI™ は、埋め込みシークレットを廃し、都度発行のIDベース認証で安全な短命アクセスを実現します。今回はこれを基盤に、以下の新機能を追加しました。
• Akeyless AI Agent Identity Provider（IdP）：
複数クラウド／オンプレで動作するAIエージェントに、検証可能でフェデレーテッドな短命デジタルIDを付与し、あらゆる環境での認証・認可・トレーサビリティを実現。AWS/GCP/AzureのIAMや、OpenAI、Google Gemini、Anthropic Claude、Grokと連携し、静的APIキーを動的クレデンシャルに置換。VS Code、Cursor、GitHub Copilot向けIDEプラグインで開発者ワークフローにも同等の防御を提供。
• Akeyless AI Agent Privileged Access（PAM）：
エージェントの過剰権限を最小化し、ゼロトラストと最小権限を自律オペレーションに適用。全アクションを継続監視・統制し、逸脱や濫用の前に遮断可能。
• Akeyless AI Insights™：
自然言語クエリでIDセキュリティを把握・運用できるアシスタント。レポート作成やリスク検出を自動化し、AIエージェント／マシン／人のアクセス全体の可視化と迅速な是正を支援。

AkeylessのCEO、Oded Hareven氏は「AIエージェントの採用は始まったばかりだが、放置すれば侵害の主因になる。今回のAI Agent Identityモデルにより、シークレットを露呈させずにスケールし、現代の要求に応える俊敏性を確保できる」と述べています。同社は、Distributed Fragments Cryptography™（DFC™） と量子耐性暗号を基盤に、Secrets管理、証明書ライフサイクル管理／PKI、ワークロードIDフェデレーション、AI Agent Security、マルチボールトガバナンス、特権アクセスを単一プラットフォームで提供。ゼロナレッジ原則に基づき、AIエージェント／マシン／人のIDを一元保護し、複雑性とコストを抑えつつ将来対応力を強化します。新機能は、11月6日開始の限定ウェブシリーズ「Identity Security - Unleashed for the AI Era」で紹介されます。

Akeylessについて
Akeylessは、Global 2000に信頼されるアイデンティティセキュリティ企業です。クラウドネイティブな単一プラットフォームで、マシン、AIエージェント、人のIDを包括的に保護。JVP、Team8、NGP Capital、Deutsche Bankなどの投資家の支援を受け、静的クレデンシャルと常設特権を排し、全環境でのID管理を簡素化します。