1. Home
  2. News
  3. シングルモレキュールトラッキング創薬のEikon Therapeutics、Procter & Gamble元CEOを取締役に招聘
2026/06/09

Startup Portfolio

シングルモレキュールトラッキング創薬のEikon Therapeutics、Procter & Gamble元CEOを取締役に招聘

臨床後期段階のバイオ医薬品企業Eikon Therapeutics(Nasdaq: EIKN)は、Ma. Fatima(通称:Fama)D. Franciscoを独立取締役として取締役会に迎えることを発表しました。就任は2026年6月15日付けで、報酬委員会にも参加します。Ma. Fatima D. Franciscoは、直近まで世界最大規模の消費財メーカーであるThe Procter & Gamble Companyにおいて、ベビー・フェミニン・ファミリーケア部門のCEOを務めていました。この部門はP&G最大のグローバルビジネスユニットのひとつです。35年以上にわたるP&Gでのキャリアを通じて、マーケティング、イノベーション、商業オペレーション、ゼネラルマネジメントなど多岐にわたるリーダーシップポジションを歴任してきました。また、HP Inc.とNestle S.A.の取締役、かつてはOrganon & Co.の取締役も務めており、グローバルな大企業経営に精通した人物です。フィリピン大学で経営学・マーケティングの学士号を取得しています。EikonのChairman and CEOであるRoger M. Perlmutter, M.D., Ph.D.は、「Franciscoは世界有数のグローバル企業における卓越したリーダーシップ、イノベーション、人材育成の実績を持つ人物です。商業計画、オペレーション実行、ハイパフォーマンスチームの育成に関する彼女の知見は、Eikonがグローバルに完全統合された革新的新薬の開発組織として成長していく上で非常に貴重なものとなります」と語っています。

 

Eikon Therapeuticsは、独自の「シングルモレキュールトラッキング(SMT)」技術を核とするオンコロジー特化のバイオ医薬品企業です。SMTは、生きた細胞の中で個々のタンパク質のリアルタイムの動態を捉える技術で、ノーベル賞(2014年物理学賞)を受賞した超解像顕微鏡の発明者であるEric Betzig博士と、Robert Tjian博士が共同創業者として名を連ねています。このSMT技術により、従来の生化学的アッセイが困難な創薬ターゲットに対しても、細胞内タンパク質の動き・位置・相互作用を定量化し、化合物の効果を評価することが可能になります。SMTにはカスタム超解像顕微鏡、自動化システム、AIと機械学習で強化されたデータ解析、そしてペタバイト規模のデータセットを処理できるソフトウェアが統合されています。

 

臨床パイプラインは3つの主力プログラムを中心に進捗しています。最先端品のEIK1001は、TLR7/8デュアルアゴニストで、進行性黒色腫を対象にpembrolizumabとの併用によるグローバルフェーズ2/3登録試験が進行中です。また、非小細胞肺がんを対象としたフェーズ2試験も実施しています。EIK1003は次世代の高選択性PARP1阻害剤で、卵巣がん・乳がん・前立腺がん・膵臓がんを対象としたフェーズ1/2試験において、単剤での腫瘍奏効率14%が報告されています。EIK1005はWRNヘリカーゼ阻害剤で、マイクロサテライト不安定性高頻度(MSI-high)がん細胞に対するin vitro活性が確認されており、2026年2月から進行性固形腫瘍を対象としたフェーズ1/2試験に入っています。2026年のASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会には計6つのアブストラクトが採択されました。財務面では、2026年2月にNasdaqへのIPO(ティッカー:EIKN)を完了し、3億8,100万ドルを調達しました。これはIPOとして2024年以降最大の調達額となりました。2026年3月末時点の現金・現金同等物・有価証券の残高は5億9,600万ドルで、2027年後半まで事業継続を見通せる財務基盤を確保しています。

 

Eikon Therapeuticsについて
Eikon Therapeuticsは、米国カリフォルニア州ミルブレーを拠点とする臨床後期段階のバイオ医薬品企業で、2014年にRobert Tjian博士とノーベル賞受賞者のEric Betzig博士らが共同創業しました。独自の「シングルモレキュールトラッキング(SMT)」技術プラットフォームを中心に据え、先端エンジニアリングと従来の生物学研究を融合させることで、より優れた医薬品をより迅速に開発することを目指しています。主な注力領域はオンコロジーで、TLR7/8アゴニストEIK1001(進行性黒色腫・非小細胞肺がんを対象にフェーズ2/3試験中)、PARP1阻害剤EIK1003、WRNヘリカーゼ阻害剤EIK1005などを開発中です。CEOはMerck出身のRoger M. Perlmutter, M.D., Ph.D.が務めます。2026年2月にNasdaq(EIKN)にIPOを実施し、3億8,100万ドルを調達しました。

 

TagsBioTechUnited States

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください