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2026/06/09

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BioTechのCorxel Pharmaceuticals、老眼治療薬LNZ100の中国大陸の権利をEverest Medicinesに譲渡

臨床段階のバイオ医薬品企業Corxel Pharmaceuticals Limited(CORXEL)は、Everest Medicines(香港証券取引所上場:1952.HK)との間で資産購入契約を締結し、老眼治療点眼薬LNZ100(一般名:アセクリジン1.44%、米国ブランド名:VIZZ)の中国大陸、香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾地域における開発・製造・商業化の権利をEverest Medicinesに譲渡することを発表しました。

LNZ100は、1日1回の点眼で老眼を治療する処方薬です。有効成分であるアセクリジンは、アセチルコリン受容体に作用する低分子化合物で、瞳孔を収縮させる「縮瞳」を引き起こします。この縮瞳によってピンホール効果が生まれ、手元の視力が改善されます。従来の縮瞳薬(ピロカルピン、カルバコールなど)は遠方視力の低下(近視化シフト)を引き起こす問題がありましたが、アセクリジンは瞳孔選択的な作用機序を持ち、虹彩括約筋に作用して瞳孔を2mm以下に収縮させる一方で、毛様体筋への過剰刺激を抑制することで遠方視力への影響を最小化します。これにより、水晶体の調節力が失われた高齢の老眼患者にも幅広く適応できる点が大きな差別化要因となっています。

 

LNZ100は2025年7月に米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得し、同年10月に「VIZZ」のブランド名で米国市場への商業展開を開始しました。中国では2025年9月に国家薬品監督管理局(NMPA)へ新薬申請(NDA)が提出されており、2027年第1四半期に承認が見込まれています。中国で実施されたフェーズ3臨床試験(300名が参加した多施設共同・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験)では、LNZ100が主要評価項目と副次評価項目を達成しました。投与30分後に患者の84%が2行以上、69%が3行以上の近見視力改善を示し、10時間後においても61%が2行以上の改善を維持しました。また重篤な治療関連副作用は認められず、良好な安全性プロファイルが確認されています。

中国では老眼の発症は平均38歳前後とされており、52歳時点での有病率はほぼ100%に達すると報告されています。現状、老眼に対して中国で承認された薬剤は存在せず、眼鏡やコンタクトレンズは着脱の手間が伴い、手術は不可逆的で受容度が低いという課題があります。こうした大きな未充足医療ニーズの中で、LNZ100は非侵襲的かつ可逆的な初の薬物治療として、中国市場で高いポテンシャルを持つと期待されています。

 

今回の取引の完了をもって、CORXELのパイプラインは心臓代謝疾患(カーディオメタボリック)領域に完全に集中する体制となります。今回の売却で得られる資金は、経口低分子GLP-1受容体作動薬CX11(肥満・過体重、2型糖尿病を対象に開発中)、急性虚血性脳卒中治療薬JX10などの臨床開発加速に充当される見込みです。CORXELは2026年1月にRTW Investments、SR One Capital Management、TCG Crossover(TCGX)、RA Capital Management、HBM Healthcare Investments、SymBiosisなどの投資家から2億8,700万ドルのシリーズD1資金調達を完了しており、今後のグローバル臨床開発に向けた財務基盤を強化しています。

 

Corxel Pharmaceuticalsについて
Corxel Pharmaceuticals Limited(CORXEL)は、世界中の心臓代謝疾患(カーディオメタボリック)の患者に向けた革新的な治療薬の開発を専門とする、臨床段階のバイオ医薬品企業です。米国ニュージャージー州バークレーハイツに本社を置きます。経験豊富な経営陣のもと、実証済みの作用機序を持つ有望な臨床候補品のライセンスイン・開発において確かな実績を持ちます。主力パイプラインは、肥満・過体重および2型糖尿病を対象とした経口低分子GLP-1受容体作動薬CX11、急性虚血性脳卒中向けの血栓溶解・抗炎症薬JX10、前臨床段階の経口低分子アミリン受容体作動薬CX12などで構成されています。同社は2026年1月に2億8,700万ドルのシリーズD1資金調達を完了し、グローバル開発基盤のさらなる強化を進めています。

 

TagsBioTech

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