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次世代オンコロジー創薬のAvenzo Therapeutics、Rallybioとのリバースマージャーで上場へ
CDK選択的阻害剤と二重特異性ADC(抗体薬物複合体)を含む次世代オンコロジーパイプラインを展開する米国カリフォルニア州San Diegoの臨床段階バイオテクノロジー企業Avenzo Therapeuticsは、上場バイオ企業Rallybio Corporation(NASDAQ: RLYB)との確定的合併契約を締結し、2.15億ドルの超過応募の私募増資(PIPE)を同時にクローズすると発表しました。本合併は実質的なリバースマージャー(裏口上場)として構造化され、合併完了後の新会社は商号を「Avenzo Therapeutics, Inc.」、ティッカーシンボルを「AVZO」としてNasdaqに上場する見通しです。両社取締役会は本取引を全会一致で承認しており、クロージングは2026年第4四半期を予定しています。
私募増資の2.15億ドルには、Blackstone Multi-Asset Investing、T. Rowe Price Investment Managementの運用ファンド、Vivo Capital、Affinity Asset Advisors、ADAR1 Capital Management、大手投資信託・大手ライフサイエンスファンドなどの新規投資家が参加するとともに、既存出資者であるOrbiMed、SR One、Foresite Capital、Surveyor Capital(Citadel系)、Longwood Fund、New Enterprise Associates、Deep Track Capital、Sands Capital、Lilly Asia Ventures、Sofinnova Investmentsも追加出資します。本ファイナンスにより、合併後企業のキャッシュランウェイは2028年後半まで延伸され、ORION-1試験におけるAVZO-023+AVZO-021+フルベストラント併用の初期データ、AVENTINE-1試験およびBEACON-1試験の更新データなど、4本の臨床プログラム全てにわたる重要な臨床マイルストーンを跨いで運転できる体制が整います。取引のプロフォーマでは、既存Avenzo株主およびPIPE投資家が合併後企業の約97.2%、既存Rallybio株主は約2.8%を保有する見通しで、Rallybioは保有現金の大半をクロージング前に既存株主へ分配するとともに、過去に発表したREV102プログラムの権益売却収入およびその他レガシー資産の将来処分収入を裏付けとするコンティンジェント・バリュー・ライツ(CVR)を交付します。
Avenzoの会長兼社長兼CEOであるAthena Countouriotis医学博士は、「今回の取引は、Avenzoが上場企業へと移行し、患者のための差別化された臨床段階4プログラムを前進させる転換点を意味します。Rallybioとの統合と、著名なヘルスケア投資家からの2.15億ドルの追加資本確保によって、複数の臨床データ読み出しを越えてパイプラインを推進するためのリソースを得ました」とコメントしています。RallybioのCo-FounderでCEOのStephen Uden医学博士も、「本取引はRallybio株主にとって、差別化された次世代オンコロジー治療薬群の開発に参画する魅力的な機会を提供します。我々の取締役会と経営陣は本取引を支持しており、合併後の新会社はAvenzoのリーダーシップのもとパイプライン開発を着実に推進できる体制にあると確信しています」と述べています。Avenzoの選択的CDK4阻害剤AVZO-023および選択的CDK2阻害剤AVZO-021は、ホルモン受容体陽性/HER2陰性(HR+/HER2-)の進行・転移性乳がんにおいて、承認済みCDK4/6阻害剤の主要な限界(骨髄抑制や耐性獲得)に対応する次世代候補と位置付けられており、AVZO-021は単剤および対フルベストラント併用で計64名の患者を対象としたPhase 1試験で重度に治療歴のあるHR+/HER2-乳がん患者における臨床活性と全般的に良好な忍容性プロファイルを示しています。EGFR/HER3を標的とする二重特異性ADC「AVZO-1418」は30名超の固形がん患者でAVENTINE-1試験を進行中、Nectin4/TROP2を標的とする「AVZO-103」は尿路上皮がんを含む複数のがん種でBEACON-1試験を実施中で、いずれも2026年後半にデータ読み出しを予定しています。財務アドバイザーはAvenzo側がLeerink Partners、Rallybio側がEvercore(リード)とCitizens Capital Markets & Advisory、PIPEのプレースメントエージェントはLeerink Partners、Goldman Sachs & Co.、Piper Sandler、Guggenheim Securitiesが務めます。
Avenzo Therapeuticsについて
Avenzo Therapeuticsは、2022年に米国カリフォルニア州San Diegoで設立された臨床段階のバイオテクノロジー企業で、次世代オンコロジー(がん治療)治療薬の開発に特化しています。共同創業者はAthena Countouriotis医学博士(会長兼社長兼CEO)とMohammad Hirmand医学博士(共同創業者兼最高医学責任者)で、両氏はかつてTurning Point Therapeuticsの経営陣として同社を2022年にBristol Myers Squibbへ41億ドルで売却した実績を持ち、Avenzoの主要メンバーの多くもTurning Point出身者で構成されています。同社のパイプラインは、低分子の選択的CDK阻害剤2本(AVZO-021=CDK2、AVZO-023=CDK4)と、二重特異性ADC 2本(AVZO-1418=EGFR/HER3、AVZO-103=Nectin4/TROP2)から成る合計4本の臨床段階プログラムで構成され、AVZO-021を主役とする独立Phase 1/2試験のほか、AVZO-023を内分泌療法(フルベストラント)と単独もしくはAVZO-021と組み合わせて評価するORION-1試験、AVENTINE-1試験、BEACON-1試験を米国内で並行展開しています。これまでにSeries A/A-1(3億8,600万ドル、2024年クローズ)、Series B(6,000万ドル、2025年9月)に加え、Rallybioとの合併に合わせた今回の2.15億ドルのPIPEを調達し、累計資金調達額は約6.6億ドルに到達。出資者にはOrbiMed、SR One、New Enterprise Associates、Sofinnova Investments、Sands Capital、Foresite Capital、Lilly Asia Ventures、Deep Track Capital、Longwood Fund、Blackstone Multi-Asset Investing、T. Rowe Price Investment Management、Vivo Capital、Surveyor Capital(Citadel系)、Affinity Asset Advisors、ADAR1 Capital Managementなど、米国ヘルスケア領域を代表する機関投資家が名を連ねています。今回のRallybioとの合併・上場により、Avenzoは進行性固形がんおよび転移性乳がんなど治療満足度の低いがん種を対象に、ベストインクラスまたはファーストインクラスとなり得る差別化された治療薬を、公開市場の資本基盤を活用しながら開発する次のフェーズへと進むことになります。










