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2024/05/09

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スウェーデンの クラウドインフラスタートアップevroc、「ハイパースケール」データセンター向けに30億ユーロの資金調達を計画

EQT VenturesとNorrsken VCからバックアップを受けているスウェーデンのスタートアップevroc は、今後数年のうちに 30 億ユーロ (約 3,200 億円) を調達し、2 つの「ハイパースケール」データセンターの運用を開始する計画です。ヨーロッパ全域でデータ需要が急速に高まる一方、クラウドサービスの大半は、ハイパースケーラーまたは大規模データセンターのオペレーターと呼ばれる、一握りのアメリカ企業が提供しています。シリアル起業家のMattias Åströmが率いるevrocは、データをヨーロッパ内に留めることを目指しています。シードラウンドを調達済みで、2028年までに8つのハイパースケールデータセンター、3つのソフトウェア開発拠点を建設し、従業員を3,000人以上雇用する計画です。Åströmは「非常に野心的なプロジェクトです。今後5年間は継続的に資金調達を行う必要があります」とReutersのインタビューで語っています。

evrocは「エコロードバランサー」と呼ばれる手法を採用し、再生可能エネルギーが最も手軽で安価に利用できる場所に応じて、データ処理をデータセンター間で移動させます。
「スペインに日が照っている時はスペインに、オランダで風が吹いている時はそちらにデータ処理を移動させます」とÅströmは説明しています。

スウェーデンでは、化石燃料を使わない製造プロセスを採用する鉄鋼ベンチャーH2 Green Steelや、電気自動車向けバッテリーを製造するNorthvoltなど、グリーンビジネスが次々と登場しています。
evrocは来年にストックホルムでパイロットセンターの運用を開始し、北ヨーロッパと南ヨーロッパにそれぞれ1つずつデータセンターの立地を探す予定です。

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